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13日朝は冷蔵庫並みの冷え込み この先も気温は乱調子

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
【全球アンサンブルGEPS】東京都心付近の地上気温の予測図、ウェザーマップ作画

 12日(日)の東京は今季初めて気温が10度を下回り、冬を思わせる寒さとなりました。100年ぶりの暑さから一週間もしないうちに驚くほどの気温変化です。

 この寒さは14日(火)頃まで続く見通しで、その後は気温が高くなる可能性が高いです。暖かいと思っていても、急に寒くなる、気温の乱調子はこの先も続くでしょう。

13日朝は全国で10度以下

 今季一番の強い寒気の影響で、13日(月)朝は冬を実感する寒さとなるでしょう。全国で軒並み10度以下となり、まるで冷蔵庫の野菜室のような冷え込みとなりそうです。また、北日本のほか、九州の山間部にも見られる濃い青色で示した場所は0度未満の冬日となる可能性のあるところです。

11月13日(月)朝の最低気温予報、ウェザーマップ作画、筆者加工
11月13日(月)朝の最低気温予報、ウェザーマップ作画、筆者加工

 そして、風が弱く、晴れた朝は日の出の頃が最も気温が下がります。これからの時期は日の出が遅いため、ちょうど出かけるときが冷え込みの底になるのです。

17日頃からは気温高い

 冷え込みが強まる一方で、寒気の影響は限定的です。17日(金)頃からは大陸から(この時期としては)暖かい空気が流れ込み、気温は徐々に高くなる見通しです。

上空1,500メートル付近の気温予想図(11/17~11/21)、ウェザーマップ作画、筆者加工
上空1,500メートル付近の気温予想図(11/17~11/21)、ウェザーマップ作画、筆者加工

 上図のような気温予想図を繰り返し紹介していますが、気温の予想には全球アンサンブル予報システム(GEPS)という最新の数値予報が使われています。

 最近は一段と予報技術が向上し、これまではあやふやだった2週間先の気温の見通しも十分に信頼できるレベルとなっています。

 また、日本海側の雪の降り方についても同様です。この冬は暖冬となる可能性が高いものの、大雪がまったくないわけではありません。2週間以内に強い寒気の南下が予想される場合には「大雪に関する早期天候情報」や「雪に関する早期天候情報」が発表されますので、しっかりと対策を取る目安にするといいと思います。

【参考資料】

気象庁:2週間気温予報解説資料、2023年11月12日

気象庁ホームページ:「2週間気温予報」と「早期天候情報」について

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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