エンジェルスのブルペン異動。3人が降格し、入れ替わりに2人が昇格、1人は復帰
5月21日、ロサンゼルス・エンジェルスは、ブルペンのメンバーを入れ替えた。右投手の3人、ジミー・ハーゲット、ザック・ワイス、アンドルー・ワンツをAAAへ。入れ替わりに、故障者リストに入っていた左投手のエアロン・ループを復帰させ、右投手のジェイコブ・ウェブとレイエス・モロンタをAAAから呼び寄せた。
ループは、5月4日までの11登板で、9.0イニングを投げて9失点(自責点7)ながら、例年と同じように、ゴロ率は高い。スタットキャストは50.0%、ファングラフスは47.1%としている。
ウェブは、2年ぶりのメジャーリーグ復帰となる。2019~21年に、アトランタ・ブレーブスで計78試合に登板した。今シーズンは、AAAで16登板。17.1イニングで21三振を奪っている。ただ、奪三振以外も少なくなく、与四球は12、被安打は20本、失点と自責点は14と13だ。4シーム、チェンジアップ、カーブを投げる。
モロンタは、メジャーリーグ6年目を迎える。昨シーズンは、ロサンゼルス・ドジャースとアリゾナ・ダイヤモンドバックスで計39登板。37.2イニングを投げ、防御率4.30を記録した。こちらの球種は、4シームとスライダーに、チェンジアップだ。
エンジェルスに入団したのは10日前。1月にテキサス・レンジャーズとマイナーリーグ契約を交わし、開幕ロースターに入れずに退団。その後は、メキシカン・リーグで投げていた。
エンジェルスのブルペン防御率3.61はリーグ6位だが、登板時に塁上にいた73人の走者――前の投手から引き継いだ走者――のうち、過半数の37人(50.7%)に生還されている。この割合が50%以上のチームは、ナ・リーグを含めても、エンジェルスだけだ。
ちなみに、ア・リーグでは、24.4%(20/82)のトロント・ブルージェイズが最も低い。両リーグのベストは、ピッツバーグ・パイレーツの20.9%(9/43)だ。