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【性格改善の失敗例】 生まれつき性格=先天的性格=キャラには、逆らってはいけない!!

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

私(竹内成彦)は、生まれつき性格をずっと研究している心理カウンセラーです。
さて、今日のテーマの「性格改善の失敗例」ですが、世の中には、生まれつき、目立つのが好きな人目立つのが嫌いな人と、そんなことどっちでもいい人がいます。

目立つのが好きな人は、人から脚光を浴びると元気になります。目立つのが嫌いな人は、隠れていると安心します。そんなことどっちでもいいと仰る人は、人目を気にすることが、あまりありません。

目立つのが好きな人は、目立つ行動を取ることが多いのですが、そのことによって、ときに人から、非難されたり否定されたり揶揄されることがあります。そして、「これからは目立たないように生きていこう!」と、誤った目標を持ってしまうことがあります。

本当は、目立つのが好きなくせに目立たない生き方を選択する。そして、どんどん目立たない人になっていく。これがもっとも典型的な、性格改善の失敗例のひとつです。

本来、自分が持っている目立ちたがり屋気質を殺し、目立たない性格になっていったわけですから、人生が非常につまらなくなります。そして、つまらない人生を送っている目立ちたがり屋性格の人は、今度は目立っている人の足を引っ張ることに力を注ぐようになります。これでは、相手にとっても迷惑だし、自分にとっても大変に不幸なことです。

目立ちたがり屋の人は、目立たない人になろうと、間違った努力をしてはいけません。目立ちたがり屋の人は、あくまでも自分の生まれつき性格を生かし、目立ちたがり屋として生きてくべきです。目立っている自分を腐(くさ)す人、脚光を浴びている自分を貶(けな)す人の声にめげず、自分をどんどん目立たせて生きるべきです。

そして、心に余裕があったら、他に目立ちたがっている人に対しても、どうぞスポットライトを当てるよう心掛ける。これが正しい目立ちたがり屋の生き方です。

逆に、隠れたがり屋性格の人は、無理して人前に出て行くことないです。ひっそりと生きていけばいいです。「引っ込み思案ではいけない」とばかりに、自分を目立たせて生きていくと、ストレスが溜まるばかりで、ちっとも心に平穏が訪れません。よって、隠れたがり屋性格の人は、どうぞそのまま、目立たないように生きていってください。

ただし、いくら自分が隠れたがり屋性格であろうと、出なければならない場面では、潔く出て行って欲しいと思います。自分が「隠れているのが好きだから…」という理由で、周りに気を遣わせたり、周りに迷惑をかけているようでは、人として良くないです。どうぞそのことは、しっかりと心に留めておいてください。

あと、自分は性格がネガティブ(否定的・消極的)だからといって、無理してポジティブ(肯定的・積極的)な性格にならなくてもいいです。「自分はマイナス感情が発達しているんだ」「自分は危険察知能力が高いんだ」と開き直り、ネガティブな人は、ネガティブなまま生きていきましょう。

ただし、それもバランスが大切です。そう、極端は良くないという意味です。

もう1度言います。
ネガティブな人は、ネガティブでもいいのですが、なり過ぎるのは良くないです。そんなことでは、それこそ、心の病になってしまいます。私が言いたいことは、「自分の生まれつき性格に逆らってまで、ネガティブ性格からポジティブ性格にならなくてもいいですよ」ということです。このあたりは、どうぞ勘違いなさらないようにしてください。

よって、ネガティブな人は、人に会ったら、気持ちのいい挨拶をしましょう。人と目が合ったら、笑顔を見せましょう。それはエチケット(礼儀)です。自分の性格がネガティブだからと言って、相手をネガティブ気分に引きずり込む権利はあなたにはありません。どうぞそのことを忘れないようにしてください。

性格改善は、まずは自分を知ることからです。
自分のどの部分が先天的性格=生まれつき性格で、どの部分が後天的性格=生まれたあとから作られた性格であるのか? 知ることです。

そして、改善させるべきは、後天的性格=生まれたあとから作られた性格であって、先天的性格=生まれつき性格ではない…、ということを知ることです。

目立ちたがり屋、隠れたがり屋、そして、ネガティブ、ポジティブ、そして怖がり、怖がりではない、大人っぽい、子どもっぽいなどは、先天的性格=生まれつき性格であることがほとんどです。

あなたは、ご自分の性格を改善しようと思ったことはありますか?
どの部分をどのように変えようと思いましたか?
宜しければ、どうぞあなたのお話を聴かせてくださいね。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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