首位打者を「獲得していない」選手の通算打率ランキング。1位の息子はMLBで首位打者を獲得
通算打率3割以上の26人中23人は、少なくとも1度、首位打者を獲得している(4000打数以上/打率は小数点第4位を四捨五入)。例外の3人は、歴代10位(.308)のレオン・リーと16位(.303)のアレックス・カブレラ、21位(.302)の前田智徳だ。
首位打者なしの選手では最も通算打率が高いレオンは、1978~87年の10シーズンとも規定打席に達し、1982~83年を除く8シーズンは打率.300以上を記録した。なかでも、ロッテ・オリオンズ時代の1980年は打率.340。ただ、その上には、兄でチームメイトのレロン(.358)がいて、レオンはリーグ2位に終わった。レロンは1977~87年に記録した通算打率も、弟より高い。歴代2位の打率.320だ。
ちなみに、レオンの息子であるデレクは、1997~2011年にメジャーリーグでプレーし、シカゴ・カブス時代の2005年に打率.335で首位打者を獲得した。この年のナ・リーグ2位は、セントルイス・カーディナルスで打率.330を記録したアルバート・プーホルス(現ロサンゼルス・エンジェルス)だった。レロンは日本プロ野球の前にメジャーリーグでプレーしたが、レオンはメジャーデビューしていない。レロンは左打者、レオンとデレクの親子は右打者だ。
レオンを筆頭とする、首位打者を獲得していない選手の通算打率トップ30(4000打数以上)は以下のとおり。
いずれも複数のシーズンで打率.300以上を記録していて、彼らのうち6人は、首位打者との差が5厘以内だったシーズンがある(打率の小数点第4位を四捨五入した後の、首位打者とその選手の差)。そこには、残念なことに、勝負してもらえないまま首位打者を逃したケースも、いくつか含まれている。その一つについては、「打率3割5分以上で「首位打者」を逃した選手たち。違う年に獲得した選手もいるが…」で書いた。
なお、首位打者を獲得していない選手の通算打率トップ30のうち、1位のレオンと3位の前田、13位の高橋由伸(.291)と29位の金本知憲(.285)は、本塁打王を獲得していない選手の通算本塁打トップ30にもランクインしている。こちらの順位は、レオンが26位(268本)、前田が15位(295本)、高橋が11位(321本)、金本は4位(476本)だ。
本塁打王を獲得していない選手の通算本塁打トップ30については、こちらで書いた。