18日（月）関東地方に雪予想

記録的な暖冬から一転、関東地方に冷たい空気が流れ込んでいます。

17日（日）から18日（月）にかけ、低気圧が関東地方を通過するため、広い範囲で冷たい雨や雪が降る可能性が高まっています。

とくに気がかりなのが、17日（日）夜から18日（月）朝にかけての雪の可能性です。夜間に降水が始まること、関東平野に冷たい空気があることで、雪が降りやすい気象条件です。

ご承知のとおり、関東地方では気温1度、2度、3度とわずかな気温の差で、雪、みぞれ、雨とめまぐるしく降ってくるものが変わってきます。

それだけに予測が非常に難しく、現時点（15日）で言えることは限られていますが、週末を挟むため、早めの対応に役立てばと思います。

雪が降りやすい時間帯

関東の雪は気温の予想といわれるくらい、気温の予想が鍵を握ります。簡単にいうと、雪のまま融けずに地上まで達するのかを予想するのです。

関東平野には地上から約500メートルの高さまで、冷たい空気が溜まり（専門用語で滞留寒気といいます）、地上までそのまま雪を届ける役割をします。高さ約500メートルというと、東京スカイツリー展望回廊くらいの高さです。

予想では、降り始めからしばらくは関東平野に冷たい空気が残るため、雪になりやすいと考えています。

しかし、低気圧が近づくと気温が徐々に高くなるため、関東南部では雨が中心となりそうです。

一方で、神奈川県西部の箱根や東京・多摩地方、関東北部では雪の時間が長くなりやすいでしょう。山間部や峠を通る道路や高速道路は積雪に注意が必要です。

18日（月）朝の通勤通学の足は、郊外に延びる路線で遅れる可能性があります。2年前の記録的な大雪で、鉄道各社は雪への対策を強化しています。

また、18日（月）は低気圧が発達するため、降水量が多く、雪になった場合は大雪になる可能性もあります。今後の気象情報に注意してほしいと思います。

【参考資料】

牧野眞一，2014：大雪の事例（平成25年1月14日関東地方南部の大雪事例），平成25年度予報技術研修テキスト，気象庁予報部，28－38．