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先頭打者から3者連続ホームラン。その次の4番打者はどうだった!? あのAJは直後の打席を2度経験

宇根夏樹ベースボール・ライター
カルロス・コレイア(ミネソタ・ツインズ)Jun 9, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月9日の1回裏、先頭打者のルイス・アライズ(ミネソタ・ツインズ)は、ライトへホームランを打った。続いて、2番打者のバイロン・バクストンと3番打者のカルロス・コレイアは、どちらもボールをレフトのスタンドまで弾き返した。マウンドにいたのは、ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)だ。ちなみに、アライズの先頭打者本塁打は、これがキャリア初。バクストンは7本、コレイアは1本記録している。

 MLB.comのサラ・ラングスによると、先頭打者から3者連続ホームランは、1900年以降、今回が7度目だという。1987年4月13日のサンディエゴ・パドレスを除くと、いずれも今世紀に記録されている。

 その直後の打席に立った4番打者は、どんな結果だったのだろうか。

 4者連続はないので、いずれもホームランでなかったことはわかる。7人の4番打者のなかには、1~3番に続いて長打を打った選手もいない。シングル・ヒットは2人。2007年9月9日(ミルウォーキー・ブルワーズ)のプリンス・フィルダーと2017年7月21日(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)のポール・ゴールドシュミット(現セントルイス・カーディナルス)がそうだ。7度目のホルヘ・ポランコは、ヒットではなかったものの、フルカウントから四球で出塁した。

 あとの4人は、アウトになった。そのうちの2人は同じ選手。2020~21年にオリックス・バファローズでプレーした、アダム・ジョーンズだ。ボルティモア・オリオールズ時代の2012年5月10日も、ダイヤモンドバックス時代の2019年6月10日も、センターへの飛球に終わった。ただ、2012年5月10日の試合は、3打席目にホームランを打っている。この試合は、オリオールズの1~6番のうち、5番のマット・ウィーターズ以外の5人がホームランを記録した。オリオールズの安打は、この5本だけ。試合は、6対5で勝利を収めた。

 なお、先頭打者から3者連続ホームランの直後の打席を2度経験した選手は、ジョーンズしかいないが、J.J.ハーディデビッド・ペラルタ(ダイヤモンドバックス)は、それぞれ2度、先頭打者から3者連続の一人となっている。ハーディは、2007年9月9日と2012年5月10日のどちらも2番打者。ペラルタは、2017年7月21日が1番打者、2019年6月10日はジョーンズの直前の3番打者だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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