娘の誕生後、恐怖と苦悩の2週間を乗り越えたローマDFに妻が感謝 「偉大なプロ」
7月18日、ローマはジャンルカ・マンチーニに娘のジネヴラちゃんが生まれたことを発表した。
それから2週間、マンチーニはひとりの人間として、夫として、父として、大きな苦悩にさいなまれていた。それでもその間、トレーニングと試合での貢献を欠かさなかった。
マンチーニの妻エリーザさんが、早産だった長女ジネヴラちゃんが両親の元に帰ってきたことをインスタグラムで明らかにした。8月1日、『コッリエレ・デッロ・スポルト』やローマ専門サイト『Il Romanista』が伝えている。
娘の誕生で「私たちの生活が永遠に変わったと分かった」というエリーザさんは、「不安と恐怖、幾度とのない病院通い、希望、苦悩、答えのない問い」の14日間を経て、ジネヴラちゃんが無事に「私たちの家にたどり着いた」ことを発表した。
さらに、医療従事者への謝意に続き、エリーザさんは夫のマンチーニにも感謝の意を表している。
「すぐに私たちの元に駆けつけて、強く励ましてくれてありがとう。あなたは素晴らしい夫で、素晴らしい父で、偉大なプロフェッショナルでもあることを示してくれた。あなたは、私たちは、心の中では死んでいたのに、あなたはトレーニングし、試合に出た。どれほどのことか、誰にも分からない」
娘が生まれた翌19日のインテル戦から、累積警告で出場停止だった1日の最終節ユヴェントス戦まで、マンチーニは試合に出続けた。6-1と大勝したスパル戦を除き、3試合はフル出場だ。
なお、4試合の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の採点は、「6.5」「6.5」「5」「6」で平均6点。『コッリエレ・デッロ・スポルト』は「6」「6」「5.5」「5.5」で平均5.75点だった。採点だけで論じることはできないが、おおよそ及第点の評価だったということだ。
プライベートで想像を絶する苦悩を抱えながら、プロとして戦い続けたマンチーニは、7月31日にクラブ公式サイトに掲載されたインタビューでこう話している。
「父親になったことは、自分にとって非常に強烈な感動だった。人生が変わった。計り知れない喜びだった。次は、ローマと一緒にお祝いができることを願っている」
その「次」の舞台となるのは、再開するヨーロッパリーグ(EL)だ。出場停止でセリエA閉幕を迎えたマンチーニは、6日のセビージャ戦に向けて「僕らにはトライする義務がある」と意気込んでいる。
5位でセリエAを終え、来季のEL出場権を確保したローマだが、今季のELを制覇できれば、当初の目標だった来季のチャンピオンズリーグへの切符が手に入る。マンチーニらの戦いに注目だ。