雷中止→代替試合へはチケット買い直しの背景&トップリーグ第4節私的ベスト15【ラグビー雑記帳】
国内トップリーグでは第4節計8試合中2試合が雷で延期となった。
13日にあった東京・秩父宮ラグビー場でのサントリー対東芝戦は約10分で終わり、同日、千葉・柏の葉陸上競技場でのNEC対日野はキックオフ前の状態で場内に中止のアナウンスが流れ、それぞれ20、21日に秩父宮で実施された。
サントリーの中村亮土キャプテンはこうだ。
「まずは先週(13日の秩父宮で)、中断のアナウンスがされるまで待っていただいた方に勇気をもらって。その人たちのためにもいいプレーがしたいと思いました。急遽、試合が決まったなかでもファンの方が来てくれていて、それに対してもいいパフォーマンスをしなきゃいけないとも。毎週、毎週、自分たちのためにも、観てくれているファンのためにもいいプレーがしたいです」
もっとも今回、再試合では中止した試合のチケットは使用できなかった。
トップリーグ側は新たな試合のチケットを一斉に発売。一方、中止した試合のチケットは払い戻しが可能となったものの、延期した試合へ繰り越しては使えなかった。
リーグの関係者は「(日野対NEC戦に至っては)会場が変わったこともあり、(チケットのスライドは)できなかったからこうなっていると思う。『予定されていた日は観戦できるが、延期された日の観戦はできない』という人がどれくらいいるかも想定できなかったため、リセットするしかなかったのでは」と、システム上の問題を指摘する。「チケットが取りにくいなか取ったのに無駄になった(と感じる人がいる)のは理解しています」としながら、今季中のシステム改善は難しいとの見立てだ。
2022年からの新リーグでは、全ての領域での顧客満足度を見直されたい。
<私的第4節ベストフィフティーン>
1、稲垣啓太(パナソニック)…21―13とわずかなリードで迎えた後半31分、高いワークレート。それ以外の場面でも終始防御を引き締める。
2、加藤竜聖(トヨタ自動車)…コンタクト局面で低く鋭く前進。
3、具智元(ホンダ)…強力なクボタ相手にスクラムで優勢。
4、吉田杏(トヨタ自動車)…ジャッカル。突進。
5、ルアン・ボタ(クボタ)…キックチャージ。モールの軸となる。
6、ジェイコブ・スキーン(リコー)…多彩なタックル。終盤にトライセーブタックル。
7、クワッガ・スミス(ヤマハ)…自陣でのジャッカル連発。防御の裏へ抜け出してトライもマーク。
8、テビタ・タタフ(サントリー)…ジャッカル。東芝のリーチ マイケル(日本代表主将)を弾き飛ばすなどして3トライ。
9、オーガスティン・プル(日野)…得点後に味方がエラーも、まもなくジャッカルでピンチを脱した。鋭いサイドアタックとゆったりした球さばき。
10、ボーデン・バレット(サントリー)…両コーナーへの柔らかいクロスキック。機を見てのラン。
11、SPマレー(キヤノン)…テンポよくワイドに攻めるチームにあって何度もラインブレイク。
12、マイケル・リトル(三菱重工相模原)…ラインブレイク。タックルされながらも球を繋ぐ。特に後半9分、左タッチライン際で3名のタックラーの間をかいくぐって味方のトライをアシスト。スクラムターンオーバーから攻められるなか、ピンチを脱するジャッカルも披露した。
13、ジェシー・クリエル(キヤノン)…豪快なラインブレイクを連発。用意されたムーブからトライ。
14、マロ・ツイタマ(ヤマハ)…ラインブレイク。
15、マット・マッガーン(リコー)…カバー防御。スタンドオフのアイザック・ルーカスとのコンビでトライを奪う。