子どもの"イヤイヤ"をポジティブに変える!驚くほど効果的な選択のコツ
こんにちは!保育士ごんちゃんです。
「無理しない育児」をモットーに、保育士として地域の子育て支援事業に従事しながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。また教員養成大学の研究センターで研究員として子どもの自立について研究中です。
そして私も現役の子育て世代で、3人姉弟の育児に日々奮闘しています。
今回は「イヤイヤ期」について、我が家の子育てでも、お仕事の保育でも大事にしてることをお話ししていきますね。
選択肢を与える時に重要なポイント
「イヤイヤ期」の子どもには2つの選択肢から選んで行動を促すといいと多くの育児書に書かれていますが、あなたも見たり聞いたりしたことはありませんか。
「イヤイヤ期」とは、自分で「やってみたい!思うようにしたい!」という自我が芽生えてくることです。そして思い通りにならない時、それが「イヤ!」となって現れるんですね。
しかし親としては毎日着替えさせたり、ご飯を食べさせたり、お風呂に入れたりと子どもに動いてもらわないといけないことがありますよね。その度に「イヤイヤ!イヤイヤ!」って言われると本当に大変だと思います。
そのため育児書に書かれている1つの方法として、次にする行動を2つの選択肢から子どもに選んでもらいます。そして子どもが「やりたい!」と思える状況を作り、行動を促すといいと言われてるわけなんですよね。
例えば着替えさせたい時、「この赤い服にする?それとも、この青い服にする?」と子どもに聞きます。
ただ、この選択肢から選んでもらう時に、とても大事なポイントがあります。
それは親にとって、どっちの選択肢を選んでもらってもオッケーな状況になっていることなんですね。
例えば、さきほどの着替えさせたい例で言うと、赤の服を選んでも、青の服を選んでも、どちらであっても実際に着せられるものがあるということですね。
2つ選択肢があるにも関わらず、親としては本当は赤を着てほしいと思っているとします。青を選んでも、結局「赤にしようね」となると選択肢を与えてる意味がない結論になってしまいますよね。
そうすると選んだ子どもとしては、自分の意思が尊重されなくて、元々「イヤイヤ」していた状況がますますヒートアップすることも。
選んだにも関わらず、採用されないというやり取りが何度も重なると、子どもとしては「選んでも意味ない!」となっていくと思います。
そのため、もし着せたい服が決まってる場合には「この赤い服、こっちの部屋で着替える?それとも、ねんねの部屋で着替える?」といったように、どちらを選んでもオッケーな選択肢にしておきます。
結果的に赤い服が着せられるような選択肢になっていることがポイントなんですね。
これは大人にとって好都合な選択肢を用意してることになりますが、それでも大丈夫です。
何でも親が勝手に決めてしまう状況と比べると、子どもは選択することを通して自分の意見が尊重されていると感じられます。そして子どもが、その後の行動に移してもらえる確率も上がります。
選択と決断の力が人生を豊かにする
人生って、選択と決断の連続だと思いませんか。
大人も、毎日何かしら選んで決めながら日々を過ごしていますよね。
子どもは最初、親と一緒に2択から「こっちにする!」という選択から始まって、年齢が上がるにつれて、いくつかの選択肢から選べるようになっていきます。そして大人になれば、もう多種多様な選択肢から選んで決めていきますよね。
物事を自分で決めている感覚を「自己決定感」と言います。この自己決定感は自己肯定感を構成する要素の1つで、自分で決めることが習慣になっていると、自然と自己肯定感も上がっていきます。
そのため子育てにおいて、子どもが自分で選択する機会ということは、とても大事なものなんですよね。
今回は「イヤイヤ期」の対応をメインに話していますが、0歳児や低年齢といった、自分で決めるってできるのかな?と思うような頃でも「このおもちゃと、このおもちゃどっちで遊ぶ?」聞いてみたとします。
そして何となく見ているおもちゃや興味を示してるおもちゃを選んで遊んだり、小さい時から選択の機会を与えながら関わっていくことは、おすすめですね。
選択肢を与えても「どっちも嫌!」となる場合
それでも「こっちがいい?それとも、こっち?」と聞いても「どっちも嫌だ!」ギャーッとなることもありますよね。
どちらも嫌でギャーッとなった場合は、もう一旦やめてしまいます。
先ほどの例で言うと、着替えさせることを一旦やめるということですね。
もう今じゃないと行けない。出かけないと間に合わない場合は、イヤイヤ言ったとしても強行突破で着替えさせないといけないこともあるかもしれません。しかし、そうではない時は、一旦着替えさせる行動に奮闘することをやめます。
子どもが「嫌だ!わーっ!」となっていたら「そーだよね、今は着替えたくないよね」と共感しつつ「じゃあ着替えたくなったら言ってね」と伝えます。今はタイミングではないと思ってやめます。
そして、子どもが次に「何かしたい!」と自分から言ってきた時に、それにくっつけて、「じゃあ着替えてから、それしよっか」と、さっと先ほどしてもらいたかった着替えを提案するとうまくいくことが多いんですね。
例えば、子どもから「これで一緒に遊びたい」や「何かおやつ食べたい」と言ってきた時、子どもは、そのしたいことが楽しみとして次に見えています。
そのため、やりたくなかった着替えも「じゃあする!」という状況になりやすいんですよね。
時には「イヤイヤ」に真っ向勝負せずに、タイミングを見て乗り切ることも良いのではないでしょうか。親も頑張りすぎず、次のタイミングを待てばいいのかなと思います。
1番大事なことは、親子で笑顔でいる時間が増えることです。
「イヤイヤ期」のお子さんと過ごす時は、やはり親はストレスが溜まりがちになると思うので、できるだけ力を抜きながら日々を過ごしていってくださいね。
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!