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【名古屋市港区】先生たちが話し合ったこと見つめて、企画展「伊勢湾台風65年」@名古屋市港防災センター

サファーライター(名古屋市)

名古屋市港防災センター(名古屋市港区)では、11月24日(日)まで企画展「伊勢湾台風65年」が開催中です。

■「65年前に先生たちが話し合ったこと」見つめて

毎年、伊勢湾台風についての展示を行っている同センター。今年は発災から65年という節目の年であることから、名古屋市南図書館の協力をえて、発災後1年以内にまとめられた市内の子供たちや先生たちの手記に残る言葉を各学校の被災後の写真とともに紹介しています。

■地域で学校で、語り継がれる記憶

毎年、9月26日には伊勢湾台風で被災した経験を持つ方が防災センターを訪れ、何があったのかを見直していくのだそう。この日も家族で話し合う様子が見られました。

特に印象的だったパネル
特に印象的だったパネル

小学生の団体見学が多いこの時期。「当時、自分と同じくらいの歳の子どもたちがどんな体験をしたか、自分の学校がどういう状況であったかを知ってほしいと思って企画しました」とセンター長。

子どもたちを引率する先生が、自身の祖父の体験を子どもたちに話していることも少なくなく、改めて学びの場になっているのだそうです。

被災後は競馬場など、屋外で授業が行われました。
被災後は競馬場など、屋外で授業が行われました。

展示資料には、先生たちが家族や家財をなくし傷ついた子どもたちへの向き合い方を模索している様子も。数字の記録からでは見えない、人のもつ普遍的な心の動きが見えました。

■学校を命をなくす場にしないために

同センターのセンター長は

「災害の教訓はどうやって自分の命を守るかどうやって生きのこっていくかを考えること。展示を通じて、いつもどんな訓練をしているか、どんな避難生活をするか、災害が起きたらどうなるか、どうすればいいかを自分たちで把握するなどの、命を守る方法を改めて考えるきっかけにしてほしいです」

とおっしゃっていました。

これからの教育を考えた65年前の先生たちの想いは今でも通じる内容。
これからの教育を考えた65年前の先生たちの想いは今でも通じる内容。

名古屋市内のすべての小中学校が被災した伊勢湾台風。身近な記録から防災意識を高めてみてはいかがでしょう。

2階では水害にあったら行うことを段階的に紹介。子ども向けの展示も充実。
2階では水害にあったら行うことを段階的に紹介。子ども向けの展示も充実。

【企画展 伊勢湾台風65年】

■日時:2024年9月20日(金)~11月24日(日)

■会場:名古屋市港防災センター

■住所:名古屋市港区港明1丁目12-20

■アクセス:地下鉄名港線「港区役所」下車①番出口北へ徒歩3分 ※港区役所に隣接

■時間:9:30~16:30

■入館料:無料

■外部リンク

名古屋市港防災センター公式ホームページ

名古屋市港防災センター公式インスタグラム

名古屋市港防災センター公式X

※掲載内容は取材当時のものです。最新の営業状況と異なる場合がございます。

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ライター(名古屋市)

名古屋在住。働き、暮らしながら「虫の目」で見つけた気になったもの、「素敵ね」と思ったことをゴキゲンに発信しています。「ワクワク」や「美味しい」、「へぇ~!」を大事に。ラジオが好きで、聞きながらあちこちへ行く毎日。白黒の猫と暮らしています。硯に向かいて20年、どうぞよろしくおねがいします。

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