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【コーヒーの歴史】アラビカ種が紡ぐ歴史!―エチオピア高原から世界の港へ―

華盛頓Webライター
credit:unsplash

コーヒーノキの栽培の起源は、エチオピア高原に自生するアラビカ種に遡ります。

やがてイエメンの山岳地帯で栽培が始まり、17世紀にはヨーロッパ各国の東インド会社がこぞってイエメンのモカ港からコーヒーを輸入するようになりました

この小さな港の名が、やがて「モカコーヒー」というブランドとして世界に広まることになります。

しかし、イエメンから出荷される豆には発芽を防ぐ加熱加工が施され、コーヒーの密輸は厳しく罰せられました

それでも、1610年頃にインドのマイソールで栽培が始まり、1696年にはインドからジャワへ苗木が運ばれ、コーヒーの世界的な栽培拡大の一歩となります

エチオピアの自然林から生まれた一粒の豆が、遠い港町や植民地へと伝わり、人々の生活に深く根付く姿は、コーヒーが単なる飲み物を超えた存在であることを物語っております

参考文献

マーク・ペンダーグラスト著、樋口幸子訳(2002)『コーヒーの歴史』河出書房新社

Webライター

歴史能力検定2級の華盛頓です。以前の大学では経済史と経済学史を学んでおり、現在は別の大学で考古学と西洋史を学んでいます。面白くてわかりやすい記事を執筆していきます。

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