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真冬から春爛漫の暖かさへ 服装はどうする?

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
画像 予想最高気温 ウェザーマップ提供

3月は気温変化が最も大きい

3月は一年のうちで、最も寒暖差が大きい月です。

過去のデータを調べてみると、3月に前日との気温差が5度以上ある日は、1週間に2回ほどあります。

特に、今週は気温の変化が大きい1週間となりそうです。

8日(火)は、一時的に寒気が流れ込み、東京は最高気温が10度までしかあがらず、真冬の寒さになりそうです。

ただ、12日(土)には、最高気温は20度の予想で、今年初めて20度以上になる見込みです。

真冬から春爛漫の暖かさになるので、服装選びに迷う方も少なくないと思います。

気温別(最高気温)の服装の目安は

画像 気温別の服装の目安(最高気温) 著者作成
画像 気温別の服装の目安(最高気温) 著者作成

例えば東京の予想最高気温をみると…

8日(火)は最高気温が10度なので、冬物コートが必須。一方、週末は20度くらいで4月後半の暖かさになるので春物のトレンチコートやジャケットが活躍しそうです。

ただ、気をつけなければいけないのは、3月は日ごとの気温差だけではなく、一日の気温差も大きいということです。

画像 東京の週間予報 ウェザーマップ提供
画像 東京の週間予報 ウェザーマップ提供

12日(土)は、最高気温が20度ですが、最低気温は5度で、その差は15度

一般的に、気温が5度違うと一枚羽織る(脱ぐ)のがちょうど良いとされているので、12日は朝着ていた服を、昼間は3枚脱ぐ計算になります。

ただ、これは現実的な服装ではないですよね。

実際にオススメなのは、朝は、トレンチコートに、ストールやスカーフを首に巻いて、コートの下は、脱ぎ着のしやすいカーディガンを着ると良さそうです。首に巻くだけで、一枚羽織ったのと同じ効果があると言われています。

昼間は、朝、首に巻いていたスカーフをカバンに結んだりしてオシャレを楽しむのも良いかもしれません。

ちなみに、この先の1か月予報では、4月1日にかけて、気温は平年並みか平年より高い傾向になりそうです。

下図は上空の天気図で、ブルーは寒気、オレンジ色から黄色は暖気を表しています。今週末から来週にかけて日本付近は、暖かい空気が流れ込みやすい場が続く見込みです。3月後半から4月1日にかけては北極の寒気は、南下せずに北極付近に留まりそうです(正の北極振動)。

画像 3月12日から3月18日の500hPaの等高度線 ウェザ―マップ提供
画像 3月12日から3月18日の500hPaの等高度線 ウェザ―マップ提供

画像 3月19日から4月1日の500hPaの等高度線 ウェザーマップ提供
画像 3月19日から4月1日の500hPaの等高度線 ウェザーマップ提供

ただ、これは平均したもので、毎年、必ずといっていいほど、一時的に寒の戻りがあるので、冬物は全てクリーニングには出さず、少し残しておいた方が良さそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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