大谷翔平の得票は意外に伸びず!? 2位通過は確実だが、1位との差は広がる。球宴ファン投票・中間発表
6月27日、オールスター・ゲームの先発野手を決める、ファン投票の途中経過が発表された。6月21日に続く、2度目の発表だ。
ア・リーグDHのトップ2は、前回と変わっていない。1位がヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)、2位は大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。ただ、その差は、前回の28万0613票(83万5669票/55万5056票)から、40万8944票(137万4876票/96万5932票)に広がった。
大谷は、6月21日に1試合8打点を記録し、その翌日には8イニングを投げ、得点を許さずに13三振を奪った。投手のファン投票はないとはいえ、二刀流のどちらでも素晴らしいパフォーマンスを披露したことで、一気に票が伸びるのではないかと予想したが、そうはなっていない。
ちなみに、6月21日~26日の打撃成績は、大谷が5試合で打率.375と出塁率.500、3本塁打、アルバレスは6試合で打率.316と出塁率.409、4本塁打。シーズン本塁打は16本と22本なので、アルバレスが6本多い。OPSは.830と1.053だ。
ファン投票は、2段階に分かれている。基本的には、現在、投票が行われているフェイズ1の各ポジション1位と2位が、フェイズ2の投票へ進む。外野手のフェイズ2進出は、1位~6位だ。ただ、フェイズ1の得票がリーグ全体で最も多い選手は、その時点で選出が決定。この選手がいるポジションは、フェイズ2の投票を行わない。リーグ最多得票が外野手の場合は、2位~5位の4人がフェイズ2へ進み、そこで上位の2人が選出となる。
ア・リーグの全体1位には、前回と同じく、外野手のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が位置する。現時点では243万3088票。1度目の発表時点の151万2368票だけでなく、そこからのプラス92万0720票も、両リーグで最も多い。
アルバレスの得票がジャッジを上回る可能性は皆無に近く、大谷はアルバレスとともに、フェイズ2の投票へ進むはずだ。大谷とア・リーグDHの3位――前回はJ.D.マルティネス(ボストン・レッドソックス)、現時点ではダニー・ジャンセン(トロント・ブルージェイズ)――との差は、24万7350票から45万5112票に広がっている。