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いきなり3者連続本塁打◆1000登板に達した最初の投手◆捕球技術は超一流!?…【5月10日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
J.J.ハーディとラッセル・マーティン(右)Oct 11, 2012(写真:ロイター/アフロ)

◆2013年5月10日

タンパベイ・レイズの先発投手、アレックス・カッブが、5回表に2死一塁としたところで交代させられる。被安打5、奪三振13、与四球2、失点3、故障はなし。それまで、5イニング未満で降板しながら13奪三振以上の先発投手はいなかった。ジョー・マッドン監督がカッブを降ろした理由は、117球に達した投球数だった。

◆2012年5月10日

ボルティモア・オリオールズの1~3番打者、ライアン・フラハティJ.J.ハーディニック・マーケイキスが、初回(1回裏)に3人続けてホームランを打つ。先頭打者本塁打から3本連続は史上4度目、ア・リーグ初。過去の3度は、いずれもナ・リーグだった。「バック・トゥ・バック・トゥ・バック」の打球は、ライト、レフト、ライトへ。打たれたのは、テキサス・レンジャーズのコルビー・ルイス。4番打者のアダム・ジョーンズはセンター・フライに倒れた。この日はダブルヘッダーが行われ、2試合目の1回裏は、ロベルト・アンディーノ、ハーディ、マーケイキスの3人ともアウト。なお、2007年9月9日にミルウォーキー・ブルワーズの3人が記録した史上3度目も、その2人目はハーディだった。

◆1970年5月10日

アトランタ・ブレーブスのホイト・ウィルヘルムが、史上初の通算1000登板に到達する。当時47歳。その後もナックルボーラーを投げ続け、最後のマウンドとなった1070登板目(1972年7月10日)は、50歳の誕生日を迎える半月前だった。1968年7月22日にサイ・ヤングの906登板に並び、1998年9月26日にデニス・エカーズリーに抜かれるまで、通算登板のトップに立ち続けた。

◆1939年5月10日

フィラデルフィア・フィリーズのデーブ・コブルが、シティ・ホール・タワーの高さ521フィート(約158.8m)から落とされたボールを捕る。9球目に成功。球速は125マイル(約201.1km)に達し、失敗したチームメイトのなかには、コブルと同じ捕手もいた。当時のコブルは通算出場1試合。この9日前にメジャーデビューした。その後、14試合に出場。他の年の出場はなく、通算25打数7安打(打率.280)、0本塁打、0盗塁。

 5月9日のMLBは、こちら。

初先発までに500登板以上◆「母の日」に完全試合◆史上初の三重殺…【5月9日のMLB】

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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