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哀愁ただようユルキャラ猫、可愛いマルが兵庫で旅を再開するのを知ってますか?【神戸市】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

皆さんは、ゆるキャラって好きですか?今、愛媛から神戸まで旅をしてきている可愛いゆるキャラ猫がいるのをご存知でしょうか。

その名も、かなしきデブ猫ちゃん「マル」。どこかで見たぞ〜という人、きっと神戸新聞の紙面で見たのではないでしょうか。愛嬌あるというかは哀愁あるといった方がいい雰囲気の「3歳オス猫」なのですが、今日は彼のことを少しばかりご紹介したいと思います。

マルは、捨てられ猫でした。元から積極的だったり人に興味があったりする訳ではなく、どちらかというとクールで一匹狼(猫?)な感じ。だけどもアンナと暮らし、一匹のメス猫に言われた言葉でマルの運命は大きく変わります。

「気高きものよ、その目で広い世界を見るのです!」そのひと言で思い立ち、始めた旅の面白さに魅了されたマルは愛媛での長旅を終えて、とうとう兵庫までやってきました。

最近の1年間は兵庫の五国を中心に旅をしてきたマル。結構、文化に関心があるようで観光というよりかはどっぷりと旅をしていたり、ちょっと風変わりな猫のようです。

旅する中で土地や人々と繋がりながら出会いと別れを繰り返すマル。兵庫に来たのは新たな世界に飛び込みたかったからなのだと言いますが、なかなか大胆な猫でもあるようですね。未知を知ることは不安もある、だけどマルにとってはそれよりもワクワクの方が大きいのかもしれません。

そして最近、兵庫での長旅をようやく終えたのですが、その旅を神戸新聞の紙面では毎週土曜日に掲載していました。

あまりにもいい旅だったので、というかはマルの人柄 (猫柄?)なのでしょうか、ファンがあっという間に増えてしまい、何と彼の旅は絵本になってしまいました。今までは新聞の紙面だったので大人が中心に読んでいたのですが、絵本ならこどもでも手にとって読みやすいですね。

小さい子には少し難しいかもしれませんが、とても可愛くて想像力がかき立てられるような絵なので、見ているだけでも色んな世界に連れて行ってもらえそうです。案外こどもの方が、自由な発想で一緒にマルとあちこち旅するかもしれません。

ちなみに、マルの絵本の「出版記念イベント」が行われるそうです。4月23日 「丸善ジュンク堂三宮」、29日「井戸書店」、30日「西村書店、紀伊國屋加古川店」にて。

16日からは大垣書店ハーバーランドumie店カフェスペースで5月中旬まで「デブ猫ちゃんカフェ」もオープン、他にも「五国巡礼スタンプラリー」などもあって盛り沢山、ファンの方は要チェックですね。

このマルですが、絵本だけでなくグッズまで登場している上、4月からは神戸市内の学校給食の牛乳パックにもマルの絵が描かれるという話なんです。

牛乳パックからマルが語りかける言葉「本を読む人生も面白いぞ」。これは文字離れをしていると言われるこどもたちに、本を読むきっかけとなりたくさんの物語に触れてもらうことで感性を広げてもらいたい」という思いが込められているのだそう。

新しい発見を積み重ねながらマルの旅は続きます。兵庫という地元を知るツールにもなりますし、旅を通してマルの心が成長していく様子がこどもたちに積極性やチャレンジ精神を届けてくれる、そんな素敵な物語です。

そして最後に嬉しいニュースが。マルの兵庫での物語が、この4月29日から新たに神戸新聞紙面上で再スタートするのだそうですよ。今後マルが兵庫のどこへ行きどんな旅をするのか楽しみですね。セカンドシリーズ、いよいよ始まりますよ!

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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