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大谷の本塁打王、オルソンの本塁打王&打点王、アライズの首位打者はまず間違いなし。まだわからないのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
フォレスト・ウォール(左)とマット・オルソン Sep 26, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ナ・リーグもア・リーグも、今シーズンの本塁打王は、ほぼ決まった。マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)は、54本のホームランを打ち、2位タイのカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)とピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)に8本差をつけている。ア・リーグでは、44本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がトップ。2位のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)とは、5本の差がある。

 ベースボール・リファレンスによると、1人の選手が連続する2試合で打ったホームランの合計は、5本が最も多い。今シーズンは、ホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)が、9月4日と5日に2本塁打と3本塁打を記録した。ちなみに、3試合の最多本塁打は、ショーン・グリーン(2002年5月23日~25日)の7本だ。

 オルソンは、本塁打と打点の二冠王となるだろう。オルソンの137打点に対し、2位のアロンゾは118打点だ。

 ナ・リーグは、首位打者も確定と言っていい。現時点のトップ2は、打率.354のルイス・アライズ(マイアミ・マーリンズ)と打率.336のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)だ。

 一方、ア・リーグの打点王と首位打者は、まだわからない。

 打点のトップ3には、111打点のカイル・タッカー(アストロズ)、107打点のガルシア、103打点のフリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)が並ぶ。1位と2位の差だけでなく、1位と3位の差も一桁だ。

 打率のトップ2は、さらに僅差。コリー・シーガー(レンジャーズ)の打率.331に対し、ヤンディ・ディアズ(タンパベイ・レイズ)は打率.330を記録している。直近の7試合は、シーガーが打率.304(23打数7安打)、ディアズは打率.565(23打数13安打)だ。

 例えば、ここからの2試合で、シーガーが8打数3安打、ディアズは8打数4安打だと、それぞれの打率は.332と.333となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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