100勝以上の3チームとも、最初のシリーズで姿を消す。計1勝9敗。前代未聞のポストシーズン!?
今年のポストシーズンに進出した12チーム中3チームは、レギュラーシーズンに100勝以上を挙げた。アトランタ・ブレーブス(ナ・リーグ東地区)が104勝、ボルティモア・オリオールズ(ア・リーグ東地区)が101勝、ロサンゼルス・ドジャース(ナ・リーグ西地区)は100勝ちょうどだ。
ブレーブス、オリオールズ、ドジャースのいずれも、チームにとっては最初のシリーズ、ディビション・シリーズで敗退した。ワイルドカード・シリーズを勝ち上がってきたチームと対戦し、それぞれ3敗を喫した。
地区制がスタートした1969年以降、レギュラーシーズンに100勝以上を挙げた、複数のチームがポストシーズンに進み、いずれも最初のシリーズで姿を消したのは、今年が初めてではない。
21年前の2002年は、103勝のニューヨーク・ヤンキースとオークランド・アスレティックス、101勝のブレーブスが、揃ってディビジョン・シリーズで敗退している。
昨年の場合も、いずれも最初のシリーズで敗退ではないものの、100勝以上の4チームのうち、最初のシリーズを勝ち上がったのは、106勝のアストロズしかなかった。101勝のニューヨーク・メッツは、ワイルドカード・シリーズで敗退。ワイルドカード・シリーズをスキップした2チーム、111勝のドジャースと101勝のブレーブスは、ディビジョン・シリーズから先へ進めなかった。メッツとドジャースは、どちらも、89勝のサンディエゴ・パドレスに倒された。
ただ、今年の3チームは、最初のシリーズを勝ち上がれなかっただけでなく、そこで挙げた白星も少なかった。3チームで計1勝9敗だ。オリオールズとドジャースはスウィープされ、ブレーブスも第2戦しか勝てなかった。ちなみに、2002年に100勝以上の3チームは、ポストシーズンで計5勝9敗。昨年の3チーム――ワールドシリーズ優勝のアストロズを除く――は、計3勝8敗だった。
ブレーブスとドジャースは、2年続けてレギュラーシーズン100勝以上&ポストシーズン最初のシリーズで敗退、ということになる。ブレーブスは、昨年も今年も、同地区のフィラデルフィア・フィリーズに行く手を阻まれた。フィリーズは、昨年が87勝、今年は90勝だ。レギュラーシーズンでは、両年とも、ブレーブスに負け越している。