羽田空港の隠れた名所!「航空神社」でGWの旅行運をUPさせてきた
羽田空港には、屋内にある珍しい神社があることを知っていますか?
その名も「航空神社」。
航空殉難者の英霊が祀られているというこの神社は、「航空関係者や旅行者の旅の安全」だったり、「飛行機=落ちない=受験祈願」だったりにご利益があるそうです。
新橋にある日本航空協会の「航空会館」にも同じ神様が祀られていて、羽田空港にあるのが分社というかたち。分社のほうが、「航空」に近い場所にあるというというのがちょっと意外ですね。そんな、空港をいちばん近くで見守る神様に、GW旅行の安全祈願を兼ねて会いに行きました。
航空神社をさがして
東京生まれ&大田区暮らしの私にとって、羽田空港は何度も来たことがある、もはや歩いて行けるような施設なのですが、神社の存在にこれまで気づくことがありませんでした。
それだけ一般旅行者は気づかず素通りしてしまいがちな航空神社、果たしてどこにあったんでしょうか。
Googleマップで「羽田航空神社」と調べると、ひとまず「第1旅客ターミナル」にあることは分かりました。
Googleマップ:羽田航空神社
〒144-0041 東京都大田区羽田空港3丁目3−2 第1旅客ターミナル
さっそく第1旅客ターミナルに上陸。案内板の地図を見ても、なかなかわかるものではありません。
仕方なくネットの記事より、こちらの地図を参考にさせていただき、なんとか1階の到着ロビーへ。あとは自力で探してみましょう。(地図を見ても分からないくらい広いのです。)
静かな雰囲気の場所にひっそりとあるらしいので、賑わう到着ロビーから離れた、郵便局やラウンジ、美容院などがある通路を歩いてみました。この通りのお店のラインナップは、「レジャー」というより「ビジネス」な雰囲気です。
歩ききって、つきあたりはトイレ。大きなスペースが分かりやすくおしゃれ。
……おや???
ある~~~~!!!
静かな道を通ったら自然に出会うことができました。
それにしても、大きな大きな羽田空港において、この1.5mくらいの通路が航空神社へ向かう唯一の通路とは。知っている人にとっては当たり前なのかもしれませんが、これはやはり、知らなければ気づけません。
お参りに向かいましょう。
狭い通路を進むと、道は二股に分かれます。奥が「THE HANEDA HOUSE」という商業施設に抜ける通路、右折すれば航空神社と歯科医院です。
壁を挟んですぐお隣の部屋が歯科医院……なんて神社、他にはないかもしれません。
歯科医院はこんな感じ。「空港にお勤めの患者様へ」と書いているあたり、ターゲットは完全に航空関係者なのかもしれません。そりゃあそうか。
そして、隣の部屋はいよいよ、航空神社です。
奥は行き止まり。大きな施設の端の端にある、薄暗い廊下に、明るい電気のついた会議室のような空間がぽつりと現れました。
これが航空神社……!鳥居がないので、一見「電気を消し忘れた会議室かな?」と思ってしまいますが、非常に立派な表札が「ここが神社であること」を思い出させてくれます。
中に入ってみましょう。
部屋は完全に会議室!そのはずなのに、真っ赤なレッドカーペットと神棚、飾られた観葉植物のアンバランス感が不思議でたまりません。
観葉植物は植木鉢に植えられていて、おそらく本物でした。洋風な植物をチョイスしているのはなんでだろうか。ちょっとハワイアンな雰囲気さえ覚えます。
しかしさすがに、とても大切に管理されているようで、枯れた葉や落ち葉の1つも見当たりませんでした。
少し失礼して神棚を拝見。お供え物はジャンクなお菓子から、空港ならではのお土産っぽい銘菓まで、あらゆるジャンルが並びます。
旅行やビジネスの道中に持っている、ちょっとしたお菓子をお供えする人が多いのか、飴やガムも多いですね。
説明書きだけはまるで、外にある普通の神社のようです。これを読んでいると、神社に来たんだという自覚が湧いてきます。
さすが屋内、ともいうべきか、監視カメラが左右に設置されています。セキュリティはばっちりでした。
あっという間に見て周れてしまう小さな小さな空間ですが、空港の陰で静かに佇む航空神社はなんだか、その立地だからこそ厳かな感じがして、ピンと引き締まった空気のなかで、手を合わせることができました。
なお、GWシーズンで空港自体はたくさんの旅行者であふれているのに、ここを訪れる人には全く出会いませんでした。しかし、そんな施設とは思えないほど丁寧に整備されていたので、きっとこれからも忘れられることなく、航空関係者や受験生、旅行者に大切にされていくのでしょう。
GWの旅行で羽田空港を使う方はぜひ一度、旅の安全を祈願してみてはいかがでしょう。
マニアックなスポットへの散歩や旅に興味のある方は、ぜひフォローしてくださると嬉しいです!ではまた次の旅で。