ホームで勝利したメキシカン
現地時間4月5日にメキシコシティで行われたスーパーライト級10回戦---23戦(19KO)1敗のカルロス・サンチェス(27)vs.21戦全勝7KOのパナマ人サウスポー、アレキサンダー・デュラン(30)戦は、故郷の大声援を受けたメキシカン・ファイター、サンチェスが勝者となった。
第7ラウンドに偶然のバッティングでサンチェスが負傷し、試合続行不可能となる。6回までの採点が明暗を分けた。60-56、58-56、58-56の3-0判定でサンチェスが勝利を掴んだ。
パナマ人サウスポーには、7インチものリーチアドバンテージがあった。 サンチェスはインサイドに入るタイミング、角度を計っていたが、前半はデュランの狡猾さが目立った。
サンチェスは上下に打ち分ける基本を忘れていなかったが、デュランを捉え切れない。
5ラウンド終了間際、パナマ人サウスポーは重いアッパーを見せた。7ラウンドにも、デュランは力を込めたボディブローを放つ。が、その直後に頭のぶつかり合い、サンチェスの右目の上に大きな傷ができ、試合中止となった。実力伯仲の両者による一戦に不釣り合いなフィナーレだった。
とはいえ、デュランがパナマからもう一度メキシコに呼ばれるようには思えない。サンチェスの白星はラッキーと表現できるものだった。