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大谷翔平は2年連続40本塁打を達成できるか?鍵は6試合あるアスレチックス戦

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
31試合で10本塁打を打てば2年連続40本を達成できる大谷翔平(撮影:三尾圭)(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月が終わった時点で、今季のホームラン数を30本とした大谷翔平。

 2年連続の30本塁打は日本人メジャーリーガー初の快挙だが、大谷にとっては通過点でしかなく、ファンとしては2年連続40本塁打への期待が膨らむ。

 今季の残り試合は31試合。40本塁打に到達するには3.1試合に1本塁打というハイペースでホームランを量産する必要がある。今季はここまで127試合に出場して30本塁打で、4.2試合に1本塁打というペース。ここからペースを上げていかなければならない。

2021年と22年の大谷の月別本塁打

4月 8本 4本

5月 7本 7本

6月 13本 6本

7月 9本 5本

8月 5本 8本

9月/10月 4本 ?本

 昨年は6月に13本塁打と爆発したが、今年はまだ月間二桁本塁打を打った月がない。8月には今季最多となる月間8本塁打と調子は上がってきており、9月と10月を合わせて10本塁打は大谷にとって射程圏内と言える。

 13本塁打を打った昨年6月は25試合に出場しており、1.9試合に1本塁打の超ハイペースでホームランを量産した。

 9月は1日を含めて、試合のない休養日が4日もあるのは二刀流の大谷にとって大きなプラス材料。ホームランを量産するためには、できるだけ多くの試合に出場して、打席に立ちたいので、週に1度ある休養日をうまく使って、疲労を溜めないようにしたい。

 また、マリナーズと4試合、アストロズ、アスレチックス、レンジャースとはそれぞれ6試合と、慣れ親しんでいる同地区のチームとの対戦が多いのも大谷にとっては好材料。

 とくにアスレチックスとの対戦では59試合で16本塁打(3.7試合に1本塁打)と相性がとても良い。今季はアスレチックスとの12試合で6本塁打(2.0試合に1本塁打)とカモにしており、6試合残っているアスレチックス戦で何本打てるかが鍵となる。

 また、今季はレンジャース戦でも13試合で4本塁打(3.3試合に1本塁打)を打っているが、レンジャースとの対戦も6試合残っている。

 チーム別の被本塁打数をみてみると、アスレチックスは150本でリーグ・ワースト2位、149本のマリナーズ、148本のツインズ(3試合)と、被本塁打数の多いチームとの試合が多く残っている。

 球場別の特性を表すパーク・ファクターによると、エンゼルスの本拠地は左打者にとって平均よりも47%もホームランが出やすい球場とのデータが出ている。その左のスラッガーに有利な本拠地で16試合を残しているだけでなく、遠征で訪れるレンジャースとツインズの球場も左打者がホームランを打ちやすい球場である。

 ヤンキースのアーロン・ジャッジと熾烈なMVP争いを繰り広げる大谷にとって、40本塁打は大きなアピール材料となり得る。

大谷翔平には2年連続40本塁打を達成してもらいたい(撮影:KIYOSHI MIO/USA TODAY Sports)
大谷翔平には2年連続40本塁打を達成してもらいたい(撮影:KIYOSHI MIO/USA TODAY Sports)写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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