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南海上の熱帯低気圧はダブルに!三連休にかけ北上のおそれも…雷雨と今後の情報に注意:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
5日15時の衛星画像と熱帯低気圧の位置(気象庁HPを元に作成)。

日本の南の海上では、4日に続いて5日も熱帯低気圧が発生しました。
先に発生していた西側の熱帯低気圧はこのさきもしばらく沖縄近海をウロウロする見通しですが、あとから発生した東側(小笠原近海)の熱帯低気圧は、今後北上するおそれが出てきています。

まっすぐ北へ向かうのか、それとも本州を避けるように北東方向へ進むのかはまだ予報が定まっていませんが、少なくとも向こう一週間程度は雷雨が発生しやすい状態が続き、山の日を含む三連休の予報も変わりやすくなりそうです。

6日も雷雨に警戒を…寒冷渦でさらに不安定に

6日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
6日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

5日は暖湿気の影響で猛烈な雨が降ったところがありましたが、6日はさらに寒冷渦という上空の寒気の塊のようなものが接近する影響で、さらに大気の状態が不安定になりそうです。
甲信地方~静岡県付近を中心に、午後は滝のような雷雨が発生するおそれがあります。

また熱帯低気圧が近い沖縄では、雷雨に加えて5日に竜巻とみられる突風の目撃情報があり、6日も引き続き注意が必要です。

熱帯低気圧のコースは東側の高気圧の勢力次第

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

最新の週間予報は、数日前に出ていた予報と比べると、特に関東や東海を中心に雨や曇りのマークが増えています。

小笠原近海にある熱帯低気圧が今後どのくらい本州に近づくかは、日本の東の海上で高気圧がどのくらい張り出してくるかによって変わってくるため、山の日を含む三連休は予報の信頼度が「B」や「C」など低めの地域が多くなっています(信頼度はAが一番高く、Cが一番低い)。

ただ、多少陸地から遠いところを通過したとしても激しい雨を降らせるおそれがあるため、連休の予定はできる限り調整がきくようにしておくのがおすすめです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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