まさに故障者続出。レギュラー野手の半数が離脱する。併殺デュオと捕手に続き…
6月21日、タンパベイ・レイズは、2人の外野手、ケビン・キアマイアーとマニュエル・マーゴを故障者リストに入れた。前日の試合中に、キアマイアーは腰を痛め、マーゴはフライを追ってフェンスに激突し、右膝を捻挫した。ストレッチャーに乗せられて、フィールドを去った。
レイズでは、二塁手と遊撃手と捕手も、故障者リストに入っている。ブランドン・ラウ(腰)は5月半ば、ワンダー・フランコ(右太腿)は5月末、マイク・ズニーノ(左肩)は6月上旬からだ。
5人とも、控え選手ではない。レギュラーあるいは準レギュラーだ。開幕から5月15日までの先発出場は、5人合わせて153試合。先発野手9人×35試合=315試合なので、投手を除くスターティン・ラインナップの48.6%を彼らが占めていた。
どのチームも、故障者は出ているものの、同時にこれほどの人数が離脱するのは、異常事態だ。レイズは、故障している投手も皆無ではない。
現在、二塁はビーダル・ブルーハンとイサック・パレイデス、遊撃はテイラー・ウォールズが、主に守っている。マスクをかぶっているのは、フランシスコ・メヒーヤとレネ・ピントだ。それまでは、ズニーノとメヒーヤの2人体制だった。また、キアマイアーとマーゴの故障者リスト入りに伴い、外野手のルーク・レイリーと内野手のジョナサン・アランダが昇格した。アランダは、外野も守る。その前日には、外野手のジョシュ・ロウも、リリーフ投手のルーク・バードと入れ替わりに再昇格している。こちらは、投手の上限人数が14人から13人に減少するのが理由だ。
これらの野手のうち、27歳のレイリーと26歳のメヒーヤ以外は25歳以下。メヒーヤを除くと、メジャーリーグでシーズン出場60試合以上の経験を持つ選手はいない。
6月21日は、パレイデスが3本のホームランを打ち、5対4でニューヨーク・ヤンキースに勝った。だが、こういったことは、そうそうあるものではない。
離脱している5人のなかで、今月中に戻ってこられそうなのは、フランコだけだ。6月10日以降の11試合は3勝8敗。まだ貯金は6あるとはいえ、このまま沈んでいきかねない。