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ついに4冠統一ヘビー級タイトルマッチ開催か?!

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:ロイター/アフロ)

 ようやく4冠統一ヘビー級タイトルマッチが実現するようだ。2月17日にサウジアラビアのリヤドで対戦すると、両ファイターのプロモーターが16日に発表した。記者会見も催された。

 ただ、気になるのはCBSが報じた記事だ。懸けられるタイトルは、WBA、WBC、IBF、IBOとなっている。WBOではないのかーーー。

 WBC王者のタイソン・フューリーと、WBA、IBF、WBO、IBOチャンピオンのオレクサンドル・ウシクは9月に統一戦の開催合意書に署名したが、明確な日付はなかった。

写真:ロイター/アフロ

 フューリーが10月に元UFCヘビー級王者フランシス・ガヌーと対戦し、スプリット・ディシジョンで勝利したが、大いなる苦戦は評価を著しく下げた。しかしながら、WBC王者は強気に話した。

 「ウシクよ、逃げてもいいが、俺はお前を狩る。今は俺の時代だ、ウシクの時間は終わったんだ。お前の無敗記録とベルトは俺のものになる! この統一戦を作ってくれたサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン王太子とトゥルキ・アラルシク閣下に感謝します。

 ガヌーと戦ったときもそうだったし、戦いの準備はできている。今度は俺様が誰もが認めるヘビー級の王としてイングランドに戻るだろう」

写真:ロイター/アフロ

 ウシクの方は「統一王者になること以外に、私には目標が無い。この試合こそ、唯一の道だ。ゴングが鳴ったら、私の体に火が灯るさ」と語った。

 ウシクも8月にダニエル・デュボアを下したが、物議を醸す内容だった。第5ラウンド、ウシクはデュボアの右ボディストレートをもらって尻餅をついた。が、レフェリーはローブローとの判断を下した。そして、ウシクには3分46秒の休憩が与えられた。

 最終的にウシクは9ラウンドTKO勝ちを収めたものの、「5回で終わっていた筈だ」という声も依然として残る。

写真:ロイター/アフロ

 ヘビー級冬の時代は、早くも20年が経過しようとしている。今回の統一戦は、ファンの胸を打てるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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