ソニーが最新XperiaのSIMフリー販売を決断
ソニーは、最新モデル「Xperia 1 II」のSIMフリー版を発売する。価格は13万6800円(税込)。
Xperia 1 IIはこれまではNTTドコモとau向けに販売されていたが、10月30日から家電量販店などでSIMフリースマホとして購入可能だ。
Xperia 1 IIはソニーで初めて5Gに対応したスマホとなる。カメラ性能に特にこだわり、ソニーのデジタルカメラ「α」シリーズの技術的なノウハウなどを詰め込んだ機種となっている。人物やペットの瞳に合わせて焦点が合う「瞳AF」といった「α」シリーズで人気の機能をスマホで使えるのが特徴だ。
Xperia 1 IIのSIMフリーモデルでは「デュアルSIM」に対応。SIMカードを2枚挿入して、利用することが可能だ。例えば、1枚目としてNTTドコモやKDDIのSIMカードを入れつつ、2枚目に楽天モバイルや格安SIMを挿入。こうすることでキャリアが提供する音声のかけ放題サービスを利用しつつ、格安SIMの安価なデータ通信サービスを使うといったことが可能となる。
国内キャリア版ではRAMが8GB、ROMが128GBであったが、SIMフリー版ではRAMが12GB、ROMが256GBと増量されている。また、SIMフリー版ではおサイフケータイに対応するものの、フルセグは使えない。
さらに、ソニーではXperia 1、Xperia 5もSIMフリー版を8月28日に発売する。
これまでソニーは、SIMフリー市場に対して、お試し的に製品を発売したことはあったが、あまり積極的ではなかった。しかし、ここにきて、一気にSIMフリーラインナップの強化を決断してきた。ここ最近、ソニーのXperia事業は低迷が続いており、SIMフリー端末の本格参入でなんとか販売台数を挽回したい考えだ。
SIMフリー市場では、これまで販売シェアの高かったファーウェイが、トランプ政権からの禁輸措置により、グーグル関連サービスが使えなくなり、販売が苦戦するという状況に追い込まれている。SIMフリー市場でトップを走っていたファーウェイに異変が起きたことで、ソニーにもチャンスが回ってきたということになりそうだ。