十三の立ち飲みエリアで出会ったハイレベルな立ち飲み

　十三駅の東側のエリア、勝手に十三立ち飲みストリートと呼んでいるエリアがあります。JR京橋駅のそばほどではありませんが同じ通りの並びに確認できるだけで「スタンドNote.」、「スタンド煮ガ味」、「わら焼き処 芯」、「立ち寿し まんぷく」という4店の立ち飲みがあり、どれもが新しくて個性的です。

2面がガラス張りでワクワクさせてくれる外観！

　今回、紹介したいのが、「スタンド煮ガ味」。

　お店の2面がガラス張りで、中の様子がうかがえます。お客さんたちの背中があまりも楽しそうなので、釣られるように引き戸をあける。みなさんに少しずつ詰めていただいて入店しました。

　店内は、キッチンを囲むようにカウンターが設置され、スタンディングで15名ほどでしょうか。

丁寧に作られた、お酒に合うメニューの数々！

　サク飲みのイメージでひょいと立ち寄ってみました。

　ドリンクは、キッチンの上にある黒板でチェック。

　生ビール、トマトビール、デュワーズハイボール、焼酎（麦・芋）、チューハイ各種が440円で、ほかにグラスワイン480円やかちわりワイン小480円、大700円など、どれもお手ごろ。

　生ビールは440円は、黒ラベル。

　メニューは、お造りなどの魚介系が多めで、和テイストのおばんざいやアレンジしたようなおつまみが充実しています。名前を見るだけでどれも食べたくなるような魅力的なラインアップ。40種類ほどあり大半が200円〜400円で500円を超すものはほんの一部です。

さごしのきずし 460円

　サバではなく、さごしのきずしは皮目を炙られて登場。

　さごしをひと切れ食べると、炙られた香ばしさがふわりと口の中で広がります。酢はかなり軽めで身はしっとり。食べたあとの余韻も心地いい。

かぶの葉おひたし 300円

　かつおがたっぷりのったかぶの葉は、シャキシャキ食感で上品なだし感。だしの利いた醤油にゆずのアクセントが心憎い。

旨れんこん酒盗風味 330円

　レンコンは食感をキープしながらもしっとり。コリコリと食べ進むうちに、コクのある酒盗の風味が現れます。

　日本酒に合うオーダーだったので、別紙の日本酒メニューをチェック。　　

　基本的に1合700円で、ハーフ（100cc）450円。常時10種以上あるようです。

　飲み慣れた喜久酔 特別本醸造ハーフ450円をオーダー。飲み口がよく、あとからどっしりした味わいを感じます。きずしにも、おひたしにもよく合いました。

揚げ茄子の台湾風 ひき肉のせ 430円

　ミンチがたっぷりのった揚げナスは、ルーロー飯のような味わいとスパイス感で、見事な台湾風味。ナスのほかにもシメジなど、具だくさんで、パクチーのアクセントも◎。揚げナスのふわトロ食感も好み。

本日の粕汁（鮭と豚・梅乃宿）390円

　やさしい味わいの粕汁は、鮭、豚、ねぎ、にんじん、シメジ、ちくわ、こんにゃくなど、こまかな具材たっぶり。コクのある濃厚な味わいながらも甘すぎず、柚子の風味でスッキリとした余韻も好印象。

　店の外にまで伝わる口福感に誘われて入りましたが、店主だけでなく、常連さんたちまで、アットホームで紳士的。しかも、注文したどれもがおいしいといううれしさ。ほろ酔い気分で、“立ち飲みを楽しめる大人になってよかったな”と思わせてもらえる一軒でした。

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