油断大敵 庭木が枯れる 手遅れにならないうちにできることで被害を小さく
今まで植えっぱなしで元気だったのに急に調子が悪くなり、過去に一度、オリーブの木を枯らしてしまったことがあります。暑さやお水やりのせいではありません。そして今年もまた気づいてしまいました、姿は見えないのですが、その存在に。
木くずを発見 テッポウムシがいる!
外に出して養生していた観葉植物、カシワバゴムノキの葉の上にたまった木くずです。オリーブが枯れた時もたくさんの木くずがありました。その時は手遅れで、復活させることができませんでした。今回は鉢植えだったのと、養生中で目に付く場所に置いていたのですぐに気づくことができました。
まずは穴探しから
葉の場所から、穴を探すのは難しいことではありませんでした。針を持ってきて数か所刺してみると、スッと入る所がありました。が、中に入った針の先の感触が、広く穴が開いている感じ...嫌な予感しかしません。
カミキリムシは木に卵を産みつけ、1週間程度で孵化するそうです。成虫の産卵時期は6,7月頃が多いようで、前回オリーブが枯れたのも夏でした。木の中から食い荒らす虫はカミキリムシの幼虫(テッポウムシと呼ばれます)だけでなく、オリーブアナアキゾウムシや、コウモリガの幼虫などもあります。
テッポウムシに食べられたところを開いてみたものの、まだ虫の姿はありません。戦々恐々と、さらに上に続く穴を探ってみようかと思いましたが、食害を受けた幹部分から上を切り離すことにしました。
木を切る
切り離した部分を途中でさらに切ってみると幼虫が通れるほどの大きさの穴が開いていて、中に虫がいました。卵から孵化するのは一匹とは限らないのですが、これ以上の探索はやめておきました。
テッポウムシの予防、駆除方法
テッポウムシは越冬して蛹になり翌年の5月頃成虫となるそうなので、長い期間、木の中で過ごすことになります。木くずに気づかなければかなりの食害を受け、木が枯死することも容易に想像できます。
予防するには
成虫を見かけたら注意が必要です。木の株元に木くずが落ちているのを発見しやすい状態を作っておきます。株元が草で覆われていると見つけにくくなりますので、きれいにしておきましょう。
樹皮のコーティング剤を塗っておくこともできます。刷毛で塗るだけで産卵しにくい環境を作ることができます。
駆除方法
木くずを見つけたら、今回のように穴を探して駆除します。木を切らずに、ノズルが付いた殺虫剤を穴から注入し駆除できるものもあります。
駆除後の穴
他の虫の侵入を防ぐため、木工パテなどで埋めておきます。
今後も続けて観察
左の木が右のようになってしまいました。細い木なので、気づかなければ枯れていたと思います。もともと、夫の職場で葉を全部落としてしまい、瀕死の状態で連れてこられた木でした。植え替えて、新しい根と葉を出してきたところに産卵され食害を受ける、波乱万丈の?生を営むカシワバゴムノキ。今後も見守っていきたいと思います。
地植えした木は管理が楽なため、気づきにくいこともあります。木くずが落ちているのがどういうことなのか知っていれば、すぐに対処することができます。カミキリムシは全国的にいる虫のようなので、ご注意くださいね。