久保建英とウーデゴールを徹底比較。リーガの21歳以下のベストプレーヤーは誰なのか。
2019-20シーズン、久保建英はリーガエスパニョーラで大きなインパクトを残した。
今季のリーガではアンス・ファティ(バルセロナ)、リキ・プッチ(バルセロナ)、ロドリゴ・ゴエス(レアル・マドリー)、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリー)と若い選手たちが躍動した。
だがシーズンを通じてレギュラー格の活躍を見せられた選手はいなかった。彼らはいずれも10代(※シーズン突入時)だ。ある選手は負傷に、ある選手は熾烈な競争に苦しめられた。その点を顧みれば、久保の出来は間違いなく及第点以上だった。
■ウーデゴールの活躍
そういった中で、今季のリーガで最も活躍した若手選手を挙げるとすれば、それはマルティン・ウーデゴールだろう。
16歳でレアル・マドリーに加入したウーデゴールは、将来を嘱望された選手だった。「神童」と謳われ、2014-15シーズンには、カルロ・アンチェロッティ当時監督の下で16歳157日の若さでマドリーでのトップデビューを果たしている。
だがマドリーのトップの壁は厚かった。出場機会を求め、ヘーレーンフェーン、フィテッセというオランダのクラブに武者修行のため向かった。そして、今季開幕前にレアル・ソシエダにレンタル加入。その左足でソシエダの攻撃を操り、6位フィニッシュとヨーロッパリーグ出場権獲得に大きく貢献した。
ウーデゴールは今季、リーガ31試合出場(出場時間2532分)、4得点6アシスト、パス本数1494本、パス成功本数1266本、パス成功率84%、ドリブル数63回という数字を残している。
■攻撃の核になった久保
一方、久保はリーガ35試合出場(出場時間2309分)、4得点4アシスト、パス本数679本、パス成功本数511本、パス成功率75%、ドリブル数64回を記録した。
残留争いに身を投じるマジョルカで、久保は攻撃の核になっていた。彼のドリブルやパスが相手守備陣の脅威になっていたのは疑いの余地がない。
久保とウーデゴールは共に左利きだ。久保はドリブラー寄り、ウーデゴールはパサー寄りの選手である。ただ、攻撃のゾーンで違いをつくるプレーヤーという意味で、この2選手は似ている。
先日、スペイン『マルカ』紙が行ったアンケートでは、「21歳以下のベストプレーヤー」部門でウーデゴールが1位に輝き、久保が6位にランクインしている。
2人はいずれもレアル・マドリーが保有権を有する選手だ。次のシーズン、どのチームにいるのか、どんなプレーをするのか、いまから期待が膨らんでいる。