【京都市】中京区 繁華街のど真ん中にある芸能にゆかりある『誓願寺』さん
京都の繁華街ど真ん中にある『誓願寺』さんは、新京極通り商店街を歩いていくと厳かに、またポップに存在します。新京極六角というファッションストリートにある顔出しパネルが可愛いですね♪
落語や能のイベントを何度か伺ったことがあります。
「浄土宗西山深草派」の総本山である『誓願寺』さんは、はるか飛鳥時代まで遡ると言います。天智天皇6年(667年)、天智天皇の勅願により奈良に創建されたのが始まりとされてます。
ものすごい長い歴史で「暮らしに密着した信仰の場=念仏道場」として地元の人たちにも愛される『誓願寺』さん。
本堂には新西国三十三箇所第15番と洛陽三十三所観音霊場第2番札所本尊の十一面観音が祀られています。洛陽三十三所観音霊場巡りをしていた際に、母と一緒に御朱印をいただきに来たことを思い出しました。
落語の祖と呼ばれる「策伝上人」の絵や、扇塚などもあります。
6代目柳家小さんさんの扇も飾られていました。
能などの謡曲「誓願寺(世阿弥作)」で謡われるなど、落語発祥の寺、芸道上達の寺としても広く信仰されています。私も念入りに毎回お参りさせていただいております。
「清少納言」「和泉式部」「松の丸殿」といった強い女性からの信仰があつかったことからも「女人往生の寺」とも呼ばれています。
それぞれの女性と『誓願寺』さんとの関係が説明されてます。深い関係性に読み入ってしまいますね♪
「ひとこと観音」さまにもしっかり手を合わせます。芸道上達のご利益を授けてくれると言われている観音さまです!
一言の願いを叶えてくれるという十一面観音菩薩像で空海作と言われる木像です。毎回、素敵なそのお姿に惚れ惚れします。
坂田藤十郎さんが奉納された舞扇やサイン色紙などが飾られており、芸能関係者にとってとても大切な場所であることがわかります。
6月2日に『誓願寺』さんで『誓願寺和泉式部忌法要』が行われます。誓願寺に一時身を寄せたとも言われている平安時代中期の情熱歌人である「和泉式部(いずみしきぶ)」を偲ぶ法要。
13:30〜能「誓願寺」と和泉式部の説明、金剛流 素謡「誓願寺」奉納などが行われますので、ぜひこの機会に伝統芸能を観音さまと一緒にお楽しみください♪
誓願寺
京都府京都市中京区新京極通三条下ル桜之町453番地