まだ間に合う…!正月の日本酒にふさわしい珠玉の純米酒を利酒師が紹介!
きき酒師の渡邉です。
いよいよ、あと2日でお正月。
正月の準備、その中でも我々にとって最重要なお酒の仕入れはお済みでしょうか?
大晦日になると個人経営の酒屋は閉まってる事も多いですが、大型の酒屋やスーパー、あるいはネット通販であれば、まだ大晦日や元旦の朝までに日本酒を手に入れることが可能です。
数回に渡って連載してきた、『正月にふさわしい日本酒紹介シリーズ』。
ここまでの記事では、正月の酒には「新春らしく、華やかに香る酒がいいよね」という話をしてきました。
しかし、読者の皆さんの中には、「日本酒に華やかさなど求めとらん!」という嗜好の方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、華やかの吟醸香とは無縁の、正月にオススメの純米酒を紹介します。
繊細な和食にも、ジャンキーな料理にも合う珠玉の純米酒
正月にはおせち料理や寿司、刺身などの和食が中心だと思いますが、それだけではないのが現代の正月。
過去のコラムでも触れたとおり、ローストビーフや合鴨ロースなどの肉料理、お歳暮のハム、エビチリなどの中華っぽいオードブル、唐揚げやエビフライなどの揚げ物、果てはピザを注文する人もいらっしゃいます。
和食に合わせて軽快な日本酒を選べば洋風の料理に負けてしまい、かといって味の濃い料理に合わせて野太い酒を選べば繊細な料理の味わいを台無しにしてしまうというジレンマが生じてしまいます。
そこで紹介するのが、房総の個性派酒蔵・木戸泉酒造が 手がける純米酒「自然舞」。
所在地は千葉県の外房エリア・いすみ市。
詳細な住所としては、チーバくんの尾てい骨のあたりに位置しています。
自然農法米を原料に、高温山廃づくりにて醸されたのがこちらの純米酒。
自然農法とは、有機栽培とも一線を画す、農薬も肥料も使わない栽培方法です。
山廃による心地よい酸。そして、自然米由来の甘味と旨味は、大地の養分を貪欲に蓄えたことによる逞しさのようなものが感じられます。
具体的に言うと、誤解を恐れずに例えるとすれば、少し醤油に似たような旨味が感じられます。
酸と旨味により厚みを感じる酒ですが、それでいて繊細さも感じさせる、味わいのバランスの緻密さがあります。
そのため、唐揚げのような味の太い料理にも合いながら、白身魚の刺身のような繊細な料理ともマッチするという、離れ業をやってのけてくれます。
まさに、バラエティ豊かな品が食卓に上る、現代の正月にふさわしい日本酒です。あとお燗もすこぶる美味しいです(重要)。
「木戸泉 純米酒 自然舞」のより詳しいスペックや評価、様々な料理とのペアリング、オススメのお燗の飲み方など、より詳細な情報はこちらの記事で解説しています▼
ちなみに
ちなみに、過去記事ではこの記事では紹介しきれなかった、「日本酒で正月をもっと至福の時間にする方法」を紹介しています。
具体的には、
お正月の各家庭のニーズ・予算別のおすすめ日本酒の紹介
特に、おせち料理を美味しさを存分に引き出すための日本酒について紹介しています。
いつもより美味しいおせち料理で、正月をもっと豊かで至福の時間にしたい方は、ご一読ください。
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無関連情報
おせちとは関係ないですが、過去にはこの「純米酒 自然舞」を美味しく頂くための、レシピをYouTubeで紹介しています。
いま見返すと死ぬほど恥ずかしいので見られたくないですが、再生回数とチャンネル登録が欲しいので一応貼っときます。情報自体はすごく有益ですが、発言が色々恥ずかしいです。