ヘンリー王子夫妻の商標登録出願に第三者が異議申立の可能性
先日書いた記事で、ヘンリー王子夫妻(の関連団体)による英国知的財産庁に対する”SUSSEX ROYAL”(サセックス公)の商標登録出願が(多くの報道内容とは異なり)まだ異議申立期間中であると書きました。
その記事で異議申立期間は2カ月間と書きましたが、正確に言えば請求によりさらに1カ月の延長が可能です。商標専門メディアWTR(World Trademark Review)の報道によれば、1月21日にその延長請求が行なわれたそうです(英国知的財産庁のサイトで履歴を確認しましたが確かに行なわれていました)。これにより、異議申立期間は3月20日まで延長となります。WTRによれば(庁の記録を閲覧したのだと思いますが)出願人は英国に勤務経験のあるオーストラリアの医師(個人)だそうです。なお、延長請求自体はウェブから無料でできます。
今後、実際に異議申立が請求されるかはわかりませんし、異議申立が認められるかどうかもわかりません(英国王室の意思次第です)。しかし、もし異議申立が請求されると結論までには1年くらいを要しますので、それまで登録は行なわれないことになります。やはりこの商標登録をよしとしない人はいるのだなあという印象です。また、今後、別の人から請求が行なわれる可能性はあります。
なお、前述のとおり、異議申立が認められるかは英国王室の(実質、エリザベス女王)の意思次第ということになりますが、仮に英国王室が”SUSSEX ROYAL”の商標登録を許さないというポジションになったならば、ヘンリー王子夫妻に対して出願または登録の放棄を要求すれば済む話なので、異議申立期間がいつ終了するかどうかは実はあまり関係ない話であります。