創業から8年！ヘルシーな料理で女性からも人気の『じいじ亭』とは？

横手駅前を歩くたびに、私は一軒の洋食屋の存在が気になっていた。

『じいじ亭』という渋い店名とは裏腹に、店の扉には「イタリアンチーズオムライス」などの洒落たメニューの写真が並び、その隣では今年の春に新曲「憂愁海峡」をリリースした秋田出身の演歌歌手・岩本公水さんのポスターが憂いの表情でお出迎え。

……これは気になって仕方がない。気がつくと私は、吸い込まれるように『じいじ亭』の薄茶色の暖簾をくぐっていた。

店に入ると親切なご夫婦が迎えてくれた。暖簾には「お食事処」と書かれているが、店内はカフェのような雰囲気もある。カウンターと長机で合計10席ぐらいの小さな店だが、ヘルシーな料理で横手女子の人気も高いようだ。

品書き

ボローニャ風オムライス：780円、200gハンバーグ（ご飯付）：980円、焼きカレー：980円、チーズ焼きナポリタン：920円、オムライスカレー：920円、200gハンバーグカレー：1,200円

ホルモン焼き：単品700円/ご飯付セット850円、コラーゲン焼き：単品600円/ご飯付セット750円、豚バラ焼き：単品750円/ご飯付セット880円、あったかラーメン：800円、トマトカレー：850円、イタリアンチーズオムライス：850円

200gハンバーグ、焼きカレー、イタリアンチーズオムライスといった洋食メニューに加えてオリジナルラーメンもスタンバイ。これはチョイスに迷う。そんな迷えるオジサン（私）が、サービスの漬物を食べながら導き出した答えは焼きカレー。ちなみに後から店主に聞いたところ、一番人気はハンバーグでテイクアウトも可能とのことだ。

とろ～りチーズがたまらない！町の洋食屋『じいじ亭』の絶品焼きカレーとは？

なかなかお目にかかれない焼きカレーだが、コクのあるカレーと香ばしいチーズの最強タッグがたまらない。カレーは甘すぎず辛すぎず良い塩梅。チーズがとろりと伸びるたびに感じる幸せ。ああ、これはハマりそうだ。

ライスはあきたこまちに古代米がブレンドされており、付け合わせの地元産のサラダも新鮮だ。38歳のネクスト・アラフォー世代にとっては嬉しいフレッシュ&ヘルシー。ちなみに腹ペコな方は同じ値段で大盛りにすることも可能だ。

横手の洋食好きを虜にしている『じいじ亭』だが、元々は横手庁舎の近くで『蔵ら』という店を営んでいたご主人が、8年ほど前に場所を移転して新しくオープンした店である。

ユニークな店名の由来はご主人の相性「じいじ」からで、ご家族が命名。料理の味もさることながら、この店のもうひとつの魅力はご主人の人柄だ。夜は居酒屋営業もしているため、親切でフレンドリーなご主人と会話をしながら酒を飲むのも楽しそうだ。

横手駅前で出会ったヘルシーでウマい洋食の店・じいじ亭。今日はこの店に飛び込んで正解だな。ひとり頷く横手の秋だ。