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【京都市】伏見区 『伊藤若冲の墓』がある「石峰寺」で「若冲忌」に合わせ通常非公開の「掛け軸」拝観!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

江戸時代の天才絵師といわれる『伊藤若冲』のお墓の本家は、黄檗宗百丈山『石峰寺』にあります。

伏見稲荷大社の近くの『石峰寺』は、「石仏五百羅漢」「伊藤若冲の墓」など「伊藤若冲ゆかりのお寺」として知られています。

伏見にある黄檗宗百丈山『石峰寺』は、黄檗山「万福寺」を本山とする黄檗寺院であり宝永年間(1704〜11)に黄檗6世千呆禅師の創建です。

画家である伊藤若冲が当時に草庵を結び、禅境を好み仏世の霊境を化度利益する事を願い、七代蜜山和尚の協賛を得て安永の半より天明初年まで前後10年余をかけて裏山に五百羅漢を作りました。

「石峰寺」へは住宅地の中にある階段を登っていきます。

そこへはまるで異世界への入り口のよう。

「伊藤若冲」が生前より関わっていて、今も菩提所となっているお寺の入り口です。

黄檗山萬福寺を想い起すような山門ですね。

「石峰寺」は「伊藤若冲」が晩年隠棲者として庵を結んだお寺さんと説明を受けます。

今年は「伊藤若冲の命日」である9月10日に合わせて掛け軸の特別公開を開催されてます。

御命日の9月10日には『若冲忌』 午前10時受付、午前10時30分より本堂回向されます。墓前回向では墓前に絵のモチーフになった野菜が供えられます。

「若冲忌」など機会のある度に、伊藤若冲の掛け軸が10点前後が展示されます。

9月4日~10日まで 9;00~16;00

ご本堂にお参りさせてもらいます。卍の文字があちこちに見えます。

鬼瓦も素晴らしいご本堂の立派なお姿です。

ご本堂の横の道を行くと、「伊藤若冲の墓」の看板が見えます。その途中に十字架が書かれた石仏がありました。

「伊藤若冲の墓」に参拝し、後ろを振り返るとそこから見下ろせる京都市内の景色は素晴らしく若冲先生はいつもこの景色を見られているのか、と思うと感慨深くなります。

お墓から本堂の方へおり、左側にある石段を登りつめると赤壁の竜宮遣りの門が見えます。

そこを過ぎると、伊藤若沖の五百羅漢の世界へと誘われます。

ここからは写真撮影は禁止です!

安永半ばより天明初年まで前後10年余りをかけ、伊藤若冲が下絵を描き、それを基に石工に彫らせたものと伝えられています。

境内には若冲の墓と筆塚もあり、10点ほどの掛け軸が見られます。有名な「寅図」や「鶏図」なども見れましたよ!

伊藤若冲は、寛政12(1800)年9月10日、85歳で没し土葬されました。

天明の大火で家を失ってしまい、晩年はかなり困窮「作品一点を米一斗と定める」事で生計を立てていたことから、斗米庵、米斗翁などの号を使っていることもあるそう。

『高津商会』の小道具たちが、「伊藤若冲」関連のドラマや映画、ドキュメンタリー映像などでよく使われています。

ここに実際に居住していたことを思いながら、実際に「掛け軸」や「五百羅漢」さんらを拝見し、またお墓まいりすることでよりその作品に対する感動が増しますね♪

黄檗宗・石峰寺

〒612-0833 京都市伏見区深草石峰寺山町26

tel (075)641-0792

通常羅漢拝観300円

掛け軸拝観と羅漢拝観 1000円(一般)

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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