綾瀬はるか主演『義母と娘のブルース』、韓国では妙なところが注目されて面白い!!
綾瀬はるか主演のドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)、通称『ぎぼむす』が今日で最終回を迎える。11日に放送された第9話が平均視聴率17.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と絶好調で、最終回は20%超えも期待されているようだ。
また、早くも続編や映画化の話が浮上するなど、2016年に社会現象となった『逃げるは恥だが役に立つ』にも匹敵するような話題を振りまいている。
現在、この『ぎぼむす』が韓国のケーブルチャンネル「TRENDY」でも放映中で、意外な注目を集めていることは以前紹介した通りだ。
『ホタルノヒカリ』の干物女として韓国でも知名度が高い綾瀬はるかと、演技力に定評のある竹野内豊、佐藤健といった豪華キャストだけでも興味をそそられるファンが多いという。昨今、藤井美菜、唐田えりか、大谷亮平など韓国でも活躍する日本の芸能人たちが人気だが、韓国で活躍していなくても綾瀬はるかや竹野内豊の知名度は高いという証明だろう。
(参考記事:「美しすぎる!」とネットで話題に。韓国で活躍する日本芸能界の美女たち)
ただ、『きぼむす』が韓国の日本ドラマ・ファンたちの間で人気なのは、豪華キャストだけがその理由ではないらしい。日本以上に韓国ではちょっと考えづらい斬新な設定と、モヤモヤ感のないスピーディーな展開が加わって好評を博しているという。
(参考記事:綾瀬はるか主演ドラマ『義母と娘のブルース』が実は韓国でも意外な注目を集めている!!)
ドラマの感想などが寄せられているネット掲示板などを見ると、特に、第2章からの急展開には韓国のファンも驚きの様子だ。
竹内豊演じる良一が病死し、それまで謎の存在でしかなかった佐藤健演じる麦田が本格的に絡むことに対しては寂しさと嬉しさが入り混じった声も多く見受けられた。
また、高校生のみゆきを演じる女優の上白石萌歌が、映画『君の名は。』のヒロイン・宮水三葉の声を担当した上白石萌音の実妹であることに興味を示す人も少なくない。
『君の名は。』は韓国でも大ヒットしており、三葉役の吹替を担当した韓国の“清純美女”キム・ソヒョンも何かと話題になった。
オリジナルでその三葉の声を担当した上白井萌音は『君の名は。』の出演者として釜山国際映画祭などに出席し、韓国でも一気に知名度を上げているが、妹の萌歌も『ぎぼむす』で存在感をアピールしたと言ってもいいだろう。
個人的に興味深いのは、『ぎぼむす』が韓国のSNSなどで「日本語の勉強に役立つ」として強く勧められていることでもある。
ドラマを放送しているケーブルチャンネル「TRENDY」は女性向けの専門チャンネルで、以前インタビューした“美しすぎる声優”ソ・ユリも冠番組を持つが、その「TRENDY」の中で『ぎぼむす』は、「ドラマなのに勉強にもなる」とも言われているらしい。
綾瀬はるか演じる主人公・亜希子は、元キャリアウーマンという設定から誰に対しても敬語やビジネス用語を多用するが、それが韓国人の視聴者たちには“生きた日本語教材”になっているらしいのだ。
確かに日本のビジネスマナーを学ぶ上でお手本になるキャラクターとも言えるだろう。近年、国内の就職難に伴って日本への就職が脚光を浴びている韓国だけに、このドラマを日本語の勉強に活用する若者も増えそうな気もするほどだ。
ちなみに、話題の日本ドラマには、やはりリメイクを期待する声がつきものだ。
韓国において日本ドラマのリメイクは、もはやブームを超えてひとつの“ジャンル”として定着してきている。
(参考記事:【最新版】韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。えっ、あのドラマまで!?)
今年だけでもドラマ『Mother』をはじめ、映画『Love Letter』『人狼 JIN-ROH』『ゴールデンスランバー』などがリメイクされており、来る10月からは木村拓哉主演の『空から降る一億の星』や『最高の離婚』のリメイク版が放送を控えている状況だ。
『逃げ恥』の時もそうだが、『ぎぼむす』に関しても韓国でリメイクを期待する声が、チラホラと上がっている。
何しろ韓国ではあまり良いイメージを持たない“義母”がこれまでにない斬新な設定で描かれる上に、血のつながらない疑似家族を通じて家族の在り方を問うというところなど、韓国のドラマ・ファンにとって新鮮に映る要素がたくさんあるのだ。もし韓国でリメイク版が放送された暁には、韓国社会にも一石を投じるような作品になるかもしれない。
いずれにしても、最終回の視聴率20%超えに期待が集まる『ぎぼむす』。ぜひ有終の美を飾ってほしい。