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【Bリーグアジア特別枠選手に直撃】開幕戦でオールラウンドな活躍で勝利に貢献したパークス・ジュニア

青木崇Basketball Writer
三河との開幕戦で14点を記録したパークス・ジュニア 写真/B .LEAGUE

 9月28日の夜、Bリーグは名古屋ダイヤモンドドルフィンズがホームにシーホース三河を迎えた一戦で2022−23シーズンが開幕。この日唯一の試合ということに加え、愛知ダービーということでも注目された試合は、16本の3Pショットを決めるなど、持ち味のオフェンス力を発揮した名古屋が101対86のスコアで勝利した。

 ティップオフから5分間は三河がリードする展開も、名古屋のレイ・パークス・ジュニアがベンチから出てくると状況が一変。3分48秒にドライブからのレイアップでフィニッシュすると、モリス・ンドゥールのダンクをアシストするなど、1Qだけで5点、2アシスト。出場していた時間帯の得失点差が+12ということでも、パークス・ジュニアがゲームにインパクトをもたらしたのは明らかだ。4本の3Pを決めるなど14点、4アシストを記録して名古屋の勝利に貢献した試合の後、フィリピン代表でもあるパークスに話を聞いた。(取材協力:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)

Q Bリーグの開幕戦、これが唯一の試合ということもあって注目され、いい雰囲気だったと思いますが、プレーしてみてどうでしたか?

「確かに素晴らしい雰囲気だった。ドルフィンズのファミリーに会えたこと、みんなが応援に来てくれたことが正直言ってすごくうれしい。夏のブレイクを経てまたプレーすることができること、チームメイトと一緒にプレーするために戻れたこと、応援してくれる雰囲気の中でチームメイトと一緒にプレーできること、ファンが応援してくれる中でプレーできるのは、とてもいい気分だ。開幕戦で勝ててうれしいし、この調子が続くといいなと思っている」

Q 試合序盤の名古屋はスロースタートでしたが、あなたとモリス・ンドゥールがベンチから出てくると、状況が一変しました。どんな印象を持ちましたか?

「確かに才能豊かなメンバーが揃っていると思うし、全員が役割を担っている。初戦を戦うのはタフなことだと言えるけど、全員がステップアップしていた。スロースタートになってしまったが、徐々に調子を取り戻し、自分たちのアイデンティティであるディフェンスを貫くことができた」

Q あなたとモリスを中心に、ベンチスコアリングで39点を奪えたことはどんな意味がありましたか?

「それは大きかった。さっきも言ったけど、みんなに才能があるんだ。全員が重要な役割を担っているけど、常にディフェンスから始まっている。だから、これをベースに妥協することなく、長いシーズンの中で健康を維持し、成長し続けることを願っている。やっぱり大事なのはディフェンスだ」

Q モリスについてどんな印象を持っていますか?

「彼は間違いなくいい選手だ。非常に才能があり、長身で、身体能力も高いからいろいろなことができるし、間違いなくコート上での存在を感じさせてくれる」

Q 今日は状況によってポイントガードもやっていましたが、気に入っていますか?

「我々のポイントガード陣が健康ではなく、それぞれが今すぐ対処しなければならない状況に直面している。彼らが戻ってくることになれば素晴らしいことだ。実は今年に入ってからコーチから“もっとボールを持ってほしい、背の高いポイントガードになってほしい”と言われた。違った印象をもたらす役割に自分は対応できると思うし、これからも成長し続けられることにワクワクしている」

Q 14点、4本の3P成功、4アシストだった今日のパフォーマンスについては?

「もっといいプレーができるはずだ。成長することと学ぶことを継続し、リズムを掴んでシーズンの流れに乗っていきたい」

Q 昨シーズンの経験について話してもらえますか?

「昨シーズンの経験は素晴らしいものだった。私はここで1年目を過ごしたわけだけど、文化、食事、生活環境にも慣れることができた。さっき言ったように、日本は素晴らしい国。日本は僕にとって第2の故郷のようなものであり、みんなが歓迎してくれることにとても感謝している。間違いなく今シーズンもワクワクしているし、日本に戻っていることがうれしいね」

Q 今シーズンへの期待は?

「とにかくベストを尽くし、健康を維持すること。昨年よりもさらに上を目指すことが、私たちの目標だ」

Q 今シーズンのチームに何をもたらしたいですか?

「さっき言ったように私は複数のポジションでプレーできる。見てのとおり3番(スモールフォワード)、2番(シューティングガード)、そしてポイントガードのポジションまでスライドしてこなせるし、相手のベスト・プレーヤー、ベスト・ペリメーター・プレーヤーを確実にディフェンスすることにもなる。だから、私には取り組むべきことがたくさんあることが明らかだけど、チームに貢献し続けられることができたらと思っている。チームが勝つために必要なことなら、何でも受け入れて全力でやるよ」

Q フィリピン代表としてアジアカップで対戦した須田侑太郎はとてもタフだったと思いますが、再びチームメイトに戻りました。彼のパフォーマンスについてどんな印象をお持ちですか?

「須田と一緒にいられるのはハッピーだ。FIFAアジアカップで対戦する前から、彼はもっともっと多くのことができると人々に見せられると思っていたし、私にとってはブラザーさ。彼が味方なのは気分いい。素晴らしい才能の持ち主であるだけでなく、オフコートでもとてもいいヤツだよ」

Basketball Writer

群馬県前橋市出身。月刊バスケットボール、HOOPの編集者を務めた後、98年10月からライターとしてアメリカ・ミシガン州を拠点に12年間、NBA、WNBA、NCAA、FIBAワールドカップといった国際大会など様々なバスケットボール・イベントを取材。2011年から地元に戻り、高校生やトップリーグといった国内、NIKE ALL ASIA CAMPといったアジアでの取材機会を増やすなど、幅広く活動している。

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