交通事故からカムバック~エロール・スペンス・ジュニアは、12月5日に何を見せるか
WBC/IBFウエルター級チャンピオンで、26戦全勝21KOのサウスポー、エロール・スペンス・ジュニアが14カ月ぶりのリングに上がる。
12月5日、テキサス州アーリントンのAT&Tスタディアムで、WBC/WBAスーパーライト、WBCウエルターと2階級を制した36勝(21KO)2敗のダニー・ガルシアを迎え撃つ。
パウンド・フォー・パウンドの上位にランクされてきたスペンスだが、昨年10月10日の午前2時53分に、愛車、フェラーリ488スパイダーを運転中に大事故を起こしたのは記憶に新しい。事故の原因が飲酒運転だったこともあり、スペンスはブランクを余儀なくされた。
12月5日の防衛戦はスペンスにとって事故以来で、FOXテレビがPPV放送することとなった。
スペンスは言う。
「俺にチューンナップ戦はいらない。タフで自分を限界まで追い詰めてくれるような相手と戦う。リングに戻るからには最高のパフォーマンスを見せるつもりだ。
ダニーはそういう相手だよ。彼を下すことでウエルター級最強を証明できる。リングに上がる準備は万端。フィジカルは100%に仕上げた。故郷で行われるファイトだから、地元ファンに喜んでもらえるように、ハードなトレーニングを重ねてきた」
気になる事故についてはサラリと触れた。
「確かに派手にやっちまったな。でも、お陰で以前よりもハングリーな自分を築けた気がする。チャンピオンに相応しいトレーニングキャンプをこなした自負がある。
24時間、自分が世界チャンプだってことを理解しながら過ごしているよ」
スペンスのトレーナーであるデリク・ジェイムスも語る。
「エロールは単に試合で勝利することだけじゃなく、ウエルター級のベストファイターであることを世界に証明しようとしています。あらゆる面で成長を感じるんですよ。今回の試合は、チーム・エロール・スペンス・ジュニアにとってキャリアで最も大きなファイトになります」
事故で受けた精神的、肉体的ダメージは無いのか? 果たしてスペンスはどんなファイトを見せるか。