チリ地震津波 日本やハワイにも影響があるのか
日本時間の今朝(17日)、チリ沖でM8.3の巨大地震が発生しました。これまでのところ、5人が死亡したと伝えられています。沿岸では津波か観測され、高いところでは4.8メートルに達し、浸水被害が発生しました。
津波は、南米にとどまらず、カリフォルニアやハワイ、そして太平洋の対岸に当たる日本等にも到達する可能性があります。
ハワイの津波注意情報
ハワイは、チリから約1万キロも離れてはいますが、地震の規模が大きかったことからTsunami Advisory(津波注意情報)が発令されています。現地時間17日の朝03時から09時にかけて、小規模ながら津波の恐れがあります。
このため、ハワイ全島の海岸に接する公園などは、木曜日全面的に閉鎖される見込みです。
1960年チリ地震大津波
一方、チリからはるか1万7千キロも離れている日本にも、過去津波が到達しています。特に被害が大きかったのが、1960年の「チリ地震大津波」です。
伊勢湾台風の翌年、チリでM9.5の地震が発生し、その23時間後に北海道から沖縄にかけての太平洋側で津波が発生しました。高いところで4~6mに達し、140人の方が亡くなりました。ちなみに、この時、ハワイでは61人が犠牲となっています。
三陸沖では特に大きな人的被害が生じました。その理由は、津波を経験したことのない転入者が多かったこと、また商業地域であったために夜間営業の商店が多く、津波の起きた朝にはまだ寝ていた人が多かったことが一因とも言われています。(内閣府・防災情報のページより)
あす未明にも津波注意報の可能性
今日(17日)16時に行われた気象庁の会見によると、津波の高さは20センチから1メートルになる恐れがあり、明日(18日)の02時半から03時頃にも津波注意報が発表される可能性があります。第一波は朝05時から07時くらいになるとのことです。もし津波注意報が発令されたら、直ちに海岸から離れてください。