仙台は過去最も雨の日が多かった7月 東北の梅雨明けはいつ?
「雨、雨、雨…」
昨年公開された映画『天気の子』にこんなナレーションのシーンがあります。映画は1か月以上にわたって雨の降り続く東京が舞台で、途中までは晴れるシーンはほぼなく雨のシーンばかり。
今月の宮城はまさにそのような天候でした。
仙台は今月31日間のうち30日で雨(霧雨も含む)を観測。一滴も雨が降らなかったのは7月3日のみです。さすがに『天気の子』と違って晴れ間の出た日もありましたが、いくら梅雨とは言え雨の日が多すぎます。
降水量の統計が残っている1927年以降、仙台の7月の降水日数を調べたところ、これまでで最も多かったのが1988年の月間29日でしたので、今年はそれを上回って過去最も雨の降った日が多い7月ということになりました。
こうなると一層待ち遠しいのが梅雨明けです。
来週にも梅雨明けか?
きのうは九州北部・中国・四国で、きょうは近畿で梅雨明けが発表されました。
今週は太平洋高気圧が西から徐々に強まってきていて、長く停滞していた梅雨前線も本州付近には描かれないようになってきています。
今後もジワジワと太平洋高気圧が強まる見込みで、気象庁が発表している週間予報では8月3日(月)頃からは東北各地でも晴れる日が続く予想です。このタイミングで東北南部でも梅雨明けが発表されるかもしれません。
ところが、ウェザーマップ発表の10日間予報によると、確かに来週前半は晴れ間が出るものの、後半からは再び曇りや雨の日が多くなる見込みです。
これは、太平洋高気圧によってようやく押し上げられた梅雨前線が再び南下してくる予想のためです。
既に葉物野菜などには日照不足の影響が出てきていますが、今後も農家の方は農作物の管理にご注意ください。