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ホンモノの長距離砲だ! 江川智晃が「完ぺき」場外弾で3戦連発

田尻耕太郎スポーツライター
この雁の巣球場の防球ネットを越えていった

加治屋が7勝目

8月7日(金)、ホークス2軍は雁の巣球場でドラゴンズと対戦。打撃戦を制した。

中日     000500000 5

ソフトバンク 20511000× 9

<バッテリー>

【D】●阿知羅(0勝1敗)、朝倉、福谷、金子――赤田、加藤

【H】山田、◯加治屋(7勝2敗3S)、大場、島袋――拓也、斐紹

<本塁打>【H】江川6号、猪本9号

【戦評】

ソフトバンクが序盤の大量得点で中日を振り切った。初回に江川の2点タイムリーで先制。3回にはカニザレスのタイムリー二塁打、さらに満塁とチャンスを拡げて猪本が左翼席へ9号グランドスラムを放ちリードを大きく広げた。4回に山田が突如乱調で5点を失うも、直後に江川が6号ソロを放ち突き放した。リリーフの大場、島袋が好投し逃げ切ったホークスが4連勝。

中日は福谷が2軍降格後初めて登板。2回を無失点に抑えたが、若手選手に直球を芯で捉えられるなど不安も残した。

この3本目が一番の当たり

江川智晃が3試合連続で本塁打を放った。5回、中日朝倉から左翼席を越え、さらに奥の防球ネットも越えていく超特大の一発だ。初回には2点タイムリーを放っており2安打3打点と存在感を示した。

「3試合連発はプロでは記憶にない。高校では打ちましたけどね」と笑顔。「3本の中でも今日が一番の当たりでした。完璧です」と胸を張った。

右の長距離砲。2年前のシーズンでは12本塁打をマークし、あの柳田悠岐が「江川さんの打球はスゴイ。本物のホームランバッターです」と舌を巻くほどのパワーの持ち主だ。

柳田悠岐が驚くパワーと飛距離

6月19日に左手首付近を痛めて登録抹消され、球宴明けの後半戦から実戦復帰した。

「バッティングは水ものと言いますからね。明日は分からない。1日1日を大切にやっていくだけです。油断せずに常に良いものを見つけられるように頑張ります」

1軍復帰へ最高のアピールを続けている。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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