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いよいよ始まる六冠ロード! 藤井聡太竜王(19)5月6日、王座戦1回戦で大橋貴洸六段(29)と対戦

松本博文将棋ライター

 永瀬拓矢王座(29歳)への挑戦権を争う第70期王座戦・本戦トーナメントの表が発表されました。

 将棋史上最年少五冠の藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖)にとっては今期、六冠を目指す戦い。藤井竜王は5月6日、1回戦で大橋貴洸六段と対戦します。

 両者はともに2016年10月に四段に昇段。以来5回対戦しています。

 成績は藤井2連勝のあと、大橋3連勝。大橋六段の3勝はすべて、少し不利な後手番であげた点は特筆されるべきでしょう。

 藤井竜王と大橋六段が前回対戦したのは2020年、王座戦二次予選でした。

 大橋六段は藤井竜王に勝ち越している数少ない棋士の一人です。

 順位戦では、藤井竜王は超速の出世で今期からA級。大橋六段も着実にステップアップを遂げて、今期からB級2組です。

 藤井竜王にとっては、初戦から難敵を迎えたことになるのかもしれません。(もっとも、誰と当たっても強敵ばかりのトーナメントではありますが)

 六冠、七冠、そして全八冠制覇まで期待されている藤井竜王。その道のりはもちろん、決して容易なものではありません。しかし今年度もまた、奇跡のような快進撃が見られるのでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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