沖縄は今週末も発達しながら近づく熱帯低気圧に十分注意
南下から北上へ、そして発達しながら沖縄を指向か
日本の南にあった熱帯低気圧は南下しており、きょう7日(水)午前9時現在、フィリピンの東にあって、ゆっくりと南西へ進んでいます。
ただこのあとは再び日本の南に戻るようにゆっくりと北上し、週末にかけて北西に進みながら発達し、沖縄方面を指向する計算が多くなってきています。
沖縄は先週末、先島諸島を中心に、台風11号の直撃を受けましたが、今週末も再び発達する熱帯低気圧の影響を受けるおそれが高くなってきました。
まだまだ高い海水温
きのう6日(火)現在の海水温の状況をみると、台風11号がしばらく停滞していた沖縄の南の海水温は下がり、平年より低い海域も見られますが、全体としては平年より高く、特に現在、熱帯低気圧が発生している海域は30度以上の暖水域が広がっています。
また下がったとはいえ、沖縄近海は28度から29度前後あり、熱帯低気圧が勢力を強めるには十分な海水温の高さとなっています。
熱帯低気圧は、週末にかけて沖縄方面を指向する計算が多くなったばかりではなく、勢力を強め、台風と思われる強さで近づく計算も増えていますので、今後、気象庁から発表されるであろう熱帯低気圧情報に十分ご注意ください。
JTWC(米軍合同台風警報センター)は急発達を予想
参考までに、JTWC(米軍合同台風警報センター)による最新の発表は上図の通りです。
この計算では発達がとても早く、きょう7日(水)中には台風の勢力となり、その後北西へ進みながらどんどん発達し、週末から週明けには、日本でいう非常に強いあるいは猛烈な勢力で沖縄近海へ進む予想です。
週末から週明けにかけての最大瞬間風速は70メートル前後に達する予想で、まさに先週末に直撃した台風11号とほぼ同じ勢力まで発達する予想です。
これはあくまでも参考ですが、かなり勢力を強めつつ、沖縄近海へ進む計算が一気に増えてきていますので、気象庁から発表される最新情報に十分ご注意ください。
さらに台風11号のように、沖縄近海から東シナ海を北上するような進路を予想する計算も多いため、しばらくこの熱帯低気圧の動向から目が離せません。