台風12号もノロノロ北上、沖縄は長時間の荒天に警戒、さらに台風のたまごが次々と発生へ
ノロノロ台風、沖縄は長時間の荒天も
きょう8日(木)午前9時、フィリピンの東海上で台風12号が発生しました。台風12号は暖かな海面上で発達しながら北上し、11日(日)から13日(火)頃に沖縄地方を通過する見込みです。(関連記事)
先日通過した大型の台風11号とは違い、台風12号は暴風域が狭く、今のところ、コンパクトな台風の予想となっていますが、沖縄地方を通過する時点での速度は、上空の風が弱いこともあり、せいぜい10キロ程度の予想です。
台風11号と同様、台風12号もノロノロとした速度で北上し、しかも強い勢力に発達しつつ北上するため、コンパクトであっても、進路にあたる地方では、2日間から3日間程度の長時間にわたり、荒天が続くおそれがあります。
きょう8日(木)午後5時から運用が開始された早期注意情報(高潮警報級の可能性)では、さっそく12日(月)の沖縄本島地方に高潮警報級の可能性[中]が出されていますので、荒天のほか、高波や高潮にも十分な注意、警戒が必要です。
今のところ、予報円の真ん中を進むと、12日(月)頃に宮古島付近を通過する予想ですが、このあたりから予報円が大きくなっており、東寄りに進めば沖縄本島方面、西寄りに進めば台湾方面を指向する可能性もある状態です。
なお来週は本州付近の上空で高気圧が強まるため、台風12号はこれを避けるように東シナ海をまっすぐ北上し、朝鮮半島へ向かう計算が多くなっているものの、このあたりは高気圧の勢力によるところもありますので、最新情報にご注意ください。
台風のたまごが次々と発生へ
あす9日(金)午前9時の予想天気図をみると、台風12号とは別に、日本の南東海上で2つの台風のたまご、熱帯低気圧が発生する予想です。
これらの熱帯低気圧に関しては、すぐに台風へ発達するような予想はないのですが、週末から週明けにかけての動向は不確実性が大きく、予想がバラバラの状態です。
ただ、なかには日本の南へ進んできて、来週にかけて、日本付近の天気に影響するような計算も散見されますので、こちらの動向にも、念のため、注意が必要です。