ポーランドがF-35A戦闘機を購入へ
5月28日、ポーランドのブワシュチャク国防相はアメリカにF-35A戦闘機32機の購入見積り依頼を提出したことをTwitterで明らかにしました。
ポーランドは旧ソ連製のSu-22戦闘機とMiG-29戦闘機をアメリカ製のF-35A戦闘機で更新する予定です。アメリカ政府は売却を許可する方向で、ポーランドが購入することに問題はありません。
ポーランド軍は装備を旧ソ連製からアメリカ製に置き換える方針を取っており、F-35Aの他にはパトリオット地対空ミサイルの購入も進めています。またNATOで管理するイージスアショアもポーランドで建設中ですが、ポーランド政府はそれとは別に自国内に恒久的なアメリカ陸軍の基地を建設するようにアメリカ政府に要請していて、ロシアに対する盾としての役割を積極的に引き受けようとしています。
現在、ドイツはロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにした上でなおも軍事予算を積極的に増額しようとせず、アメリカがNATOとして期待する役割をポーランドが担おうとする流れが生じています。現在ドイツの基地に置かれている核シェアリング用のB61戦術核爆弾を、将来ポーランドに移す話が出ても不思議ではありません。もしそうなればポーランド空軍のF-16戦闘機と共にF-35A戦闘機にB61戦術核爆弾が搭載されることになるでしょう。