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今年のジャッジと大谷のホームランは合計100本。各リーグ本塁打王の合計本数が100本以上は何度目!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Sep 15, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は53本のホームランを打ち、ア・リーグ2位のアンソニー・サンタンデア(ボルティモア・オリオールズ)に12本差をつけている。

 ナ・リーグは、47本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)がトップだ。こちらは、2位のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)と10本の差がある。

 ジャッジと大谷のホームランは、合わせて100本を数える。53本+47本=100本だ。昨シーズンの本塁打王は、ナ・リーグが54本塁打のマット・オルソン(ブレーブス)、ア・リーグは44本塁打の大谷(当時ロサンゼルス・エンジェルス)だったので、合計の本数は98本だ。

 トリビアの領域ではあるが、今シーズンは、各リーグの本塁打王の合計本数が100本以上の13度目となる。99.9%ないと思うが、ジャッジあるいは大谷が本塁打王を逃しても、本塁打王の合計本数は100本以上だ。

筆者作成
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 なお、複数の選手が本塁打王を分け合った場合は、そのうちの1人の本数ともう一方のリーグの本塁打王の本数の合計としている。例えば、2021年の本塁打王は、ア・リーグが48本塁打のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)、ナ・リーグは42本塁打のフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)。この合計本数は、48本+42本=90本だ。

 また、各リーグの本塁打王は、両リーグ1位と2位とは限らない。1997年の本塁打王、ア・リーグで56本塁打のケン・グリフィーJr.とナ・リーグで49本塁打のラリー・ウォーカーは、両リーグ2位と3位だ。マーク・マグワイアは、ア・リーグのオークランド・アスレティックスで34本塁打を記録した後、トレードでナ・リーグのセントルイス・カーディナルスへ移り、24本のホームランを打った。シーズン全体では、両リーグ最多の58本塁打だ。34本塁打はア・リーグ9位、24本塁打はナ・リーグ22位タイに位置した。

 昨シーズンは、54本塁打のオルソンが両リーグ1位、44本塁打の大谷は4位。2位と3位は、ナ・リーグの2人、47本塁打のカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)と46本塁打のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)だ。

 今シーズン、ヤンキースとドジャースは、どちらも150試合を終えている。両チームとも、レギュラーシーズンの残りは、あと12試合だ。そこで、大谷が3本のホームランを打つと、1998年、2001年、2006年、2007年、2017年に続き、各リーグの本塁打王がどちらも50本塁打以上の6度目となる。ジャッジは、その5度目に、現チームメイトのジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ)とともに名を連ねている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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