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大谷翔平が「2者連続ホームラン」を喫する。しかも2球続けて…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Jul 4, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月4日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、6回裏に2本のホームラン、2ランとソロを打たれた。相手は、サンディエゴ・パドレスのザンダー・ボガーツジェイク・クローネンワース。2者連続ホームランだ。

 大谷の1イニング被本塁打2本は、4月27日以来。メジャーリーグでは、通算5度目だ。日本プロ野球を含めると、通算7度目。レギュラーシーズンと日本シリーズで、1度ずつ記録している。

 過去の1イニング被本塁打2本については、こちらで書いた。

「大谷翔平の1イニング被本塁打2本は、北海道日本ハム時代を含めると6度目」

 ただ、これまで、続けて2人にホームランを打たれたことはなかった。例えば、4月27日は、オークランド・アスレティックスのブレント・ルッカーシェイ・ランガリアーズにホームランを喫する間に、ジェイス・ピーターソンにぶつけている。

 また、7月4日の場合、クローネンワースには初球を打たれたので、2球連続の被本塁打だ。この時点で、次の打者に1球投げたところで、大谷は降板。エンジェルスの広報は、その理由について、右手中指の肉刺と発表している。9回裏に回ってきた打席には、大谷に代わってジョー・アデルが入り、三塁打を打った。

 この日は、5.0イニングを投げ、奪三振5、被安打7本、与四球4、5失点(自責点5)。最初の2失点は、4回裏、2死一、二塁の場面で、クローネンワースに二塁打を打たれた。

 シーズン防御率は3.02から3.32に上昇。5月を終えた時点では、防御率2.91だった。6月の各登板後の防御率は、3.17→3.32→3.29→3.13→3.02→3.32と推移している。

 なお、エンジェルスは5対8で敗れ、45勝43敗となった。貯金3未満は、6月6日時点の32勝30敗以来だ。現在、地区首位のテキサス・レンジャーズには7ゲーム差をつけられ、ワイルドカード・レースの2番手に並ぶ2チーム、ヒューストン・アストロズとニューヨーク・ヤンキースとは、4ゲーム離れている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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