ASD(自閉スペクトラム症)【2歳以前・赤ちゃんの特徴3選】保育士ママが漫画でわかりやすく解説
こんにちは。発達と育児の支援サポーター『夢カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。
子どもの発達の遅れを感じたり、どこかよその子と違う気がしたとき、
「育て方が悪かったのかな?」
「しつけが悪いのかな」
などと考えて、親として悩んでしまいます。
しかし、ASD(自閉スペクトラム症)をはじめとする多くの発達障害は、遺伝的な要因が大きく、親の育て方が原因でないことがわかっています。
そして、早い時期から療育など専門家の支援を受けることで、その後の生きづらさを減らしたり、自信を持って生きるための準備をすることができます。
早期支援の有用性は、わたし自身が実際にASDの子を育てた経験からも感じることです、
今日は早期発見のために役立つ、ASDに現れやすい赤ちゃんの特徴を、いつものようにイラストを交えながら、順にご紹介します。
1.あまり泣かない
ASD(自閉スペクトラム症)の赤ちゃんは、ママやパパなど、自分の世話をしてくれる人を認識できないことがあります。
そのため、人を呼ぶために、泣いて欲求を訴えることが少ないといわれます。
ASDの子が赤ちゃんの頃は、親にとって意外と『手のかからない大人しい子』だったということがあるのは、このような理由からです。
2.名前を呼んでも反応がない
ASDの子は、周囲との関わりよりも、自分の興味を優先する傾向があります。
たとえば、一人でおもちゃで遊ぶことに熱中していると、いくら名前を呼んでも振り向かないことがあります。
また、ふだんこちらから話しかけているときに、視線を合わせてくれないと感じることもあります。
3.触られるのを嫌がる
ASDの赤ちゃんの中には、感覚過敏が原因で、とにかく体を触られることを嫌がる子がいます。
その場合、シャワーや歯磨き、爪切りや耳掃除など、赤ちゃんに必要なお世話に、とても苦労することになります。
本人にとっては、単に触られるのがイヤというレベルではなく、相当に耐えがたい苦痛を伴う場合もあり、激しく抵抗したり、逃げ回ることもあります。
まとめ
一般に発達障害の特性が目立ち始めるのは、2〜3歳頃といわれています。
ただ、それ以前の赤ちゃんの頃から、気になるサインがみられることもあります。
今日ご紹介した症状があるからといって、必ずしも将来発達障害と診断されるわけではありません。
しかし、赤ちゃんの様子をていねいに観察していくことで、適切なタイミングで専門家の支援に繋げることができます。
わたしも自分自身の子育てを振り返ると、子どもの発達障害を受け入れるのは簡単なことではありませんでした。
でも、子どもの気になるサインに目をそむけず、一人で悩みを抱え込まないで、専門家を頼ることが、その後の子どもの生きやすさにつながるということを、皆さんにお伝えしたいと思います。