HSPが無理をしすぎる理由とは?なぜなら自己否定が努力に…
こんにちは、精神科医しょうです。
何かをするのにめんどくささを感じたとき人は手抜きを考えますが、HSP気質の人はめんどくさいと感じたときでも手抜きをしないで頑張ってしまいます。
自分が楽することを選ばないのは生まれつきの性質が影響して、楽をしてしまうのは「ダメ!」という意識が働いてしまうのでしょう。
繊細すぎるタイプの人はどれだけ大変でも努力する頑張り屋さんなので、 面倒でも我慢して耐え続けていると疲労で心と体が壊れやすいです。
HSP気質の人にとってめんどくさいときの手抜きは心身を守るための手段であり、してはいけないことではないので楽も受け入れてください 。
HSPはめんどくさいときでも頑張ってしまう
家事でも仕事でも工程をいくつか省略して手抜きできる方法があるのに、繊細すぎるタイプの人はなぜ試そうとしないのかはあなたにもある気質の特徴が関係します。
HSP気質の持つ特徴がめんどくさいと感じても手抜きをさせず、あなたを頑張らせている直接的な原因です。
気質の特徴が手抜きを許さない
面倒なことでもはしょらずに作業を進める人は、一般的に真面目で考えが固いタイプの人が多いですね。
HSP気質の特徴は本人の性格を真面目・考えが固いタイプにする要素があり、めんどくさいと思っても特徴が邪魔をして手抜きすることを許してません。
特徴である深く考える力や他人の感情を読み取る力、これらはあなたが手を抜こうかと考えた際に瞬時に思考を回転させて楽をした場合の展開を予想します。
手抜きを使う方法は正しい方法と比べて精度が落ちないのか、楽をして完成させたものが他人からどう思われるかなどです。
展開はネガティブなバージョンで考えてしまうので、失敗してしまう・他人に完成物を低評価されるなどの嫌な予想を頭にイメージさせます。
一連の流れは自覚する間のないほど短時間で起こり、「そうならないようにきちんとやろう!」との気持ちが無意識に湧いて手抜きをしない選択をします。
自己否定が努力に拍車をかける
HSPに分類される人の大半が内気で人の視線を気にするタイプで、自分への自信がなく自己否定の感情が強い傾向があります。
自分には価値がない力がないと感じていると、物事を基本からしっかりすることを重視しやすいです。
作業が複雑で厄介でも体が疲れてしまっていても、めんどくさいとの自分の感情にフタをしてするべきことに一生懸命努力して取り込もうとします。
「自分みたいなタイプはコツコツやっていかなければ」と思い、手抜きなどでズルはせずにひたすら頑張ります。
HSPでもめんどくさいときは手抜きで楽を
思考的に楽をするのが苦手なHSP気質でもめんどくさいときは、「体が疲れている合図なのだな」と自分の気持ちを肯定して手抜きを選びましょう。
こちらで日常での場面別に使える手抜きテクニックを紹介するので、あなたの生活の中でもぜひ活用してみてください。
負担を減らすのは「悪」ではない
HSP気質の人が手抜きを受け入れやすくするには、自分の負担を減らすのは「悪」と見ないことが重要になります。
工程を省略して作業にかかる時間と手間が軽減されれば、他に使える時間も増えるので効率的と言えるでしょう。
面倒でも我慢して頑張ることは心身に負担をかけますが、手抜きに悪いイメージを抱いたままで行うのも罪悪感からストレスになる場合があるので良くありません。
手抜きによって得られるメリットをきちんと見て、楽するのは悪いことでないと思ってください。
場面別に向く手抜きテクニック
めんどくさいと感じることが多い家事・仕事・人間関係で、それぞれの場面別に向く手抜きできるテクニックをまとめていきます。
・家で家事などするとき
家で行う家事は掃除・洗濯・料理・買い物など範囲が広く、仕事で忙しい平日は特に大変でしょう。
掃除はルンバなどの自動掃除機・料理は材料だけ入れれば自動調理のキッチン家電など、メイン業務をほとんど任せられるタイプのアイテムを活用してください。
洗濯や食器洗いについても洗濯は衣類乾燥機におまかせ、食器洗いはお皿洗いも乾燥も食洗器におまかせしてしまいます。
買い物はネット通販で自宅に届けてもらうように、食事のメニューを考えるのが面倒なら決まったメニューの食材がセットされているサービスの利用がおすすめです。
・職場で仕事をするとき
HSP気質の人は責任感が強く仕事も丁寧なので周りから何かと頼られ、職場では特に頑張りすぎていませんか?
仕事は決められた納期までに終わらせれば良いので、任された業務を納期前より早くすませ次の業務をすぐに受け取るという流れは改めましょう。
仕事の納期も業務量も平均的なバランスでこなす人を参考にして、「仕事が早くて業務を大量に任せられる人材」から脱却することを考えてみてください。
職場で頑張れば必ず評価される訳でもないことから、給料分の働きはするというシビアさを持っても良いはずです。
・他人と関わるとき
傍から見ても忙しいときに厄介事を頼んできたりする人には、人の良いあなたでも「めんどくさいな」と感じることがあるでしょう。
相手の状況を察する気がなく自分の言いたいことのみ伝えようとしてきたら、ストレートに言うと角が立つので遠回しに断る方向で対応します。
常識と良識があれば余裕がない状態の人に面倒な頼み事をしようとはせず、頼むにしても様子を見て声をかけてくるものです。
気遣いのない人に関わると体力と気力を消耗するだけなので、あなたの力がどうしても必要 という訳でなければ避けて構いません。
HSPがめんどくさいことを我慢し続けると
HSP気質の人は敏感なのでめんどくさいことを我慢し続ければ、心と体に大きなストレスを受けてしまうでしょう。
そうなるとあなたには、次のような問題が起こりやすくなります。
- 体でストレスの影響を受けやすい部分に異常が出る
- ストレスが原因になり心の病気を発症する
心か体のどちらかの部分に健康不安が出てくるはずです。
めんどくさいのに頑張りすぎることは自分のためにもならないので、HSPの人は手抜きを覚えてあなた自身に楽をさせてあげてください。
まとめ
HSP気質の人のめんどくさい気持ちに負けないで頑張る姿勢は、HSPの良いところだとも言うことができます。
長所と見ることはできても実際は本人には大きな負担がかかるので、面倒だと思うときには気持ちに従い手抜きをして負担を和らげましょう。
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