またもや延期!マイナンバーカード『マイナポイント』対象期限の良い誤解
KNNポール神田です。
マイナンバーカードの『マイナポイント対象の申込み期限』が来年2023年2月末に再延期されることが決定された。あくまでも、マイナンバーカードの申込みに締め切りがあるのではなく、『マイナポイント(最大2万円)』対象分の申請するための締め切りだ。ある意味、良い誤解を招かせているのだろう。
■『マインバーカードの申請期限』という誤解
あくまでも、『マイナンバーカード』の申請が終わるのではなく、プロモーションとしての最大2万円の『マイナポイント』対象のマイナンバーカード申請の締め切りの話だ。何も知らない人には、良い誤解を与えている表現とも思える。
その、『マイナポイント』という最大2万円のポイントがもらえる対象の申請期限がまたもや伸びた。
■日本人特有のみんなが持っていると欲しくなる感覚とギリギリの駆け込み感覚
総務省は、運転免許証の保有者数である8100万枚を年内に超えることは確実としているのも含めて、みんなが持っているならば、自分も欲しくなるという日本人特有の心理効果は働いているのかもしれない。持っていない人が少数派となるのは嫌な感覚なのだ。また、年内が期限と言われれば、年内まで間に合うという感覚となり、ギリギリになって並ばなくてもよい行列…それも、非合理なみんなが作っているという安心感へともつながる…。そこで、再度の延長となった…。そう、いくらでも延長すれば良いのだ。
むしろ、締切を煽るのではなく、お手軽に知人のスマートフォンでも登録できることをもっと告知すべきではないだろうか?
家族や親族が集まる年末年始に、写真を撮影してやれば一気に登録もできる。
今なら間に合う『マイナンバーカード申請』ひとつのメールアドレスで複数申請が可能
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20221205-00326896
30分もあれば、自宅からスマートフォンで簡単にできるのだ…。
住民票登録の自身のマイナンバーカード発行用のQRコード付きの書類が送付されているはずなので、スマートフォンがあれば実質窓口に行かずに登録ができることはあまり周知されていない。
■最大の問題は、発行に手間がかかりすぎること、受取りの予約、本人確認が必要なこと、4桁の暗証番号を手書きで登録することなど
国民全員にマイナンバーカードを持たせるという国家プロジェクトは、強制的ではないまでも、あの手この手で、なんとか目標に近づきつつあるから驚きだ。『延期の延期』をふくめて、いくらでも『延期』のカードが切れる状態で『マイナポイント2万円分』で健康保険証と銀行の名寄せができるので、ある意味大成功といえるだろう。
しかしだ。手続きの時間がかかりすぎる、せっかくの12月末の申請に間に合わせても、現在は1ヶ月半以上の申請済みのマイナンバーカード発行受取り待ちの期間となっている。
さらに1週間に25万人も駆けつけることは想定済みだが、発行には時間がかかる。
その間に『マイナポイント』最大2万円の申込みのモチベーションも下がる…。期限が延期の延期でマイナンバーカードを作ったけど、マイナポイントの予算は余るという構図も見える。
マインバーカードの発行準備のお知らせは『郵送』で届く。さらに自治体によっては受取り時間の『予約』が必要だ。さらに、『本人確認』と『暗証番号』を手書きで登録、3回暗証番号を間違えると、また役所に『予約』を取り、『暗証番号』を手書きで渡すプロセスが必要だ。
『LINE』を持っていれば、LINEで、『Twitter』や『instagram』などのSNSでもマイナンバーカードの完成のお知らせと予約くらいはできる。たとえ、せめてできましたのお知らせを『郵送』で送るよりはスマートだ。
受取可能時期の目安だけでも1週間前にわかれば、予約の時間を確保できる。1日でも早くお手元に届けたいという発想がどこにもないように思えて仕方がない。
マイナンバーカード発行ひとつにDX化が生かされていないことが気になる。
暗証番号も4桁くらいは、役所の端末で直接、打たせてほしい。手書きで書かされ、それを役所の担当者が打ち込み、反映されるまでに半日も待つというのは、AI時代というよりも、昭和の時代をずっとひきずっているとしか思えない。
マイナンバーカードが手元に届いたら…マイナポイントの申請を!これをしないとポイントはもらえません。申請時に一緒にできれば手間も少ないのに…。
申請はこちらの記事を参考に。
マイナポイント第2弾は、最大2万円ではなく、手堅く7,500円×2回の還元ではない付与を狙え!
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20220906-00313626