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「手帳ってなんで書くの?」手帳を10年書き続けた理由。【手帳ライフコラム】#6

手帳は、スケジュールを書いたりToDoをこなす以外にもたくさんの使い方があります。
わたしはライフログを書くことで生活を良くしたり、自分の考えをまとめたりお出かけ記録など楽しい手帳を作ることも趣味として楽しんでいます。

でも手帳が役立つものだと分かって10年続けていながらも、時々面倒でやめたくなることもあるのです。そこで今回は、それでもわたしが手帳を書く理由を明らかします。

1.書かないと忘れるから

人は1日に5万〜7万回思考をしているらしいのです。ずっとずっといろんなことを考えています。そしてそのほとんどを忘れていきます。中には忘れたくないこともあるのです。だから書くのです。

2.忘れてしまう不安が嫌だから

「これは覚えておきたいな」と思うことがあっても、残念ながらだいたいのことは忘れてしまうものなのです。そういうことを知っているから、書かないと不安になるのです。だから書くのです。

3.自分を客観視したいから

「自分のことは自分が一番よく分かっている!」なんて本当でしょうか。わたしは10年以上ガチで手帳を書いてきて分かったことは自分については思い込みや勘違いだらけ。ということです。だから、とりあえず書いて自分の外に出して見るのです。

4.自分のデータが欲しいから

こういうときにこういうことしがち、みたいなデータが欲しいのです。事前に分かれば備えられるし、起こってしまったときも過去を参考に対処できます。

5.今日何してたっけが分かるから

夜めにちょっと悪いことがあるとネガティブな気持ちのままベットに入ることもあると思いますが、実は日中にいいことがあったという日もあるはず。特別なことがなかった日は「今日も何も出来ずに終わった〜」と思いがちですが、記録をしていれば実はいろいろなことをやっていたなかなかやるじゃん!な自分に気づけます。

6.同じことを何度も考えたくないから

気がかりなことがあると何度も同じことをループして考えてしまうことがあります。例えば旅行準備など持ち物や行きたいところ確認事項など頭の中だけでやろうとすると何度も思いついたり忘れたりしがち。そういうときこそ手帳に書くのです。

何度も同じことを考えなくてもいいように書きました。
何度も同じことを考えなくてもいいように書きました。

7.あれいつだっけ?が分からないと嫌だから

家電の調子がイマイチだけど買ったのいつだっけ?スマホの契約の更新っていつだっけ?ワクチン打ったのいつだっけ?など日常の中であれいつだっけ?が調べずともぱっとに知りたい場面が結構多いのです。特に契約関係は分からないせいで損をしたりすることもあるので書いておけば安心。

8.うれしいこと楽しいことを覚えていたいから

うれしいこと楽しいことは何度でも言いたいから、アウトプットのうちのひとつが手帳。こういうことでわたしはうれしくなるんだ楽しくなるんだというデータになり、コーピングリストなどを作る時にも使えます。

9.むやみに不機嫌になりたくないから

書くことで不機嫌の理由が分かって、解決できない問題だとしてもこれが不機嫌の理由と分かるだけで他のことでもむやみに不機嫌にならなくて済むし、誰かに相談するにしても話をわかってもらいやすかったり解決しやすかったりします。

10.何かの解決法のヒントになるから

「空白も記録」という言葉もありますが…、わたしはルーチンの手帳は完璧じゃなくても必ず書くようにしています。手帳を書けない理由はさまざまあると思いますが、また似たことが起こったときのヒントになると思うと書かずにはいられません。

11.過去の自分から学びがあるから

何度も言いますが人間は忘れる生き物。すっかり忘れた記録の中に「なかなかいいこと言うじゃんわたし」というものが結構あります。繰り返し書いているうちにいい考えは自分の中に定着していくのかなと思っています。

12.ささやかな変化にも気づけるから

いくつか定点観測的に書いている項目があります。特に体調についてと子どものことは良くもなく悪くもない普通の日も何かしら書くことにしています。特にまとめなどはトピックだけを取り上げがちですが、一見変化のなさそうなことも振り返りどんなかんじだったか書くようにしています。数ヶ月後に、そういえばこの頃から良くなっている悪くなっているなど気づくことがあるからです。

13.頭のごちゃつきを解消したいから

少し環境の変化があるだけで、頭の中でいろいろなことをいろいろなパターンで考えがちですぐに頭の中がごちゃごちゃしてしまいます。こういう時はとにかく書く。箇条書きで書けるだけ書いて整理しておけば、そのページを見るだけでごちゃつきの原因が目で見えて落ち着くことができます。

14.ToDoを片付けやすくなるから

世の中にはToDoをこなす手帳術はたくさんあります。その中から自分に合いそうなものを自分なりにカスタマイズしてやるといいと思うのですが、この場合も自分についての理解度が高いとより自分にあったToDoの捌き方が見つかります。

15.自分のことが分かるから

手帳をしっかりやる前は、今の自分が実は結構恵まれていていいかんじ生きれていることなど感じることなく「過去や環境が悪いせいで自分は不幸だ」と思いこんでいました。過去の自分は今の自分と関係がないし、今の自分のことがよく分からないからいつまでも不幸だと勘違いしてしまうのです。

16.人生が思い通りの方向に向かうから

自分が強く欲しいと思うことは案外普通に手に入るものだったりするのです。自分が望むことを正確に把握して、チャンスが来たらぱっと行動する。それでどんどん思い通りの方向に向かっていきます。

おかげさまで本も出版できました。
おかげさまで本も出版できました。

17.書くことが好きだから

昔から書いたり自分なりにまとめたりするようなことが好きでした。書いて見て確認したり覚えたりもするし、そもそも書く行為自体がリラクゼーション。

18.見返すと楽しいから

せっかく書いたのなら見返せる方が得るものがあります。
わたしは絵は描けないので写真を貼ったりシールやマステなどを使ってお気に入りのページを作り見返すことも楽しんでいます。

19.手帳好きな人と出会えるから

リアルではそう簡単に手帳好きな人と出会うことはできませんが、ネットで手帳の話をしたり公開することで手帳好きの人と知り合うことが出来ます。リアルの世界とは別に趣味が合う人との世界があるのはリアルを生きるのに必要なことかなと思っています。

20.手帳について発信することで役に立てることがあるから

自分ができることで人の役に立てることがあるというのはうれしいこと。
今のところ人の役に立てる率が高いのが手帳のことなので、これからも手帳関連でいいものを見つけたり、いいアイデアが思いついたらどんどんシェアしていきたいと思っています。

◎手帳を書く理由 まとめ

  1. 手帳を書いていないと不便になったり不安になったりするから
  2. 調子が良くない時に自分の書いてきたことで救われることがあるから
  3. ただ手帳を書いているだけで人生が思い通りの方向に向かうという体験をしているから
  4. 手帳を書くことで楽しいことがあるから

自分のことを知ると生きやすくなったり、思い通りの方向に向かいやすかったりします。手帳を書き続けるというのは時間を確保したり大変なこともありますが、書く理由が明確になると手帳を続ける原動力になったりします。
みなさんが自分なりのいい形で手帳を使っていい暮らしをおくれますように。

かわいく楽しく長く続けられるノートや手帳の使い方をSNSで紹介したり、合わせやすくてカットしやすい日付シートの販売を行っている。単著「暮らしと自分を、もっと楽しく整える ごきげん ゆるノートBOOK」を2018/10/12に発売。

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