U-19アジア選手権、A代表も歓喜した韓国戦の歴史的勝利
U-19アジア選手権のグループリーグ3戦目で日本は韓国に2−1と勝利し、準々決勝に進出した。中国との初戦に敗れ、ベトナムにはロスタイムの決勝弾で首の皮をつなげた鈴木ジャパンだったが、まさにチームの一体感を感じるプレーでライバルを撃破したのだ。
U-20W杯の予選(ベスト4以上で出場権を獲得)を兼ねるU-19アジア選手権だが、3大会連続で世界の扉を閉ざされている、日本サッカーの近未来にも大きく関わる大事な大会。シンガポールでブラジル戦をひかえたA代表の選手たちも、弟分の戦いをかなり気にしていた様子だ。
前日練習の前に1−1という得点経過まで知っていたというのはサンフレッチェ広島の川辺駿、宮原和也を後輩に持つ塩谷司だ。「勝ったんですか?」と聞き返してきた塩谷は川辺が試合後に泣いていたことについて「中国戦でPKを与えてしまってましたもんね」と気遣った。
その川辺や宮原のことを知り、現在は浦和レッズで関根貴大と同僚の西川周作は05年のワールドユース(現U-20W杯)に出場し、世界を体感した1人だ。「(07年のU-20W杯でベスト16に進出した)"調子乗り世代”の後は世界に行けてないですからね。U-20W杯は必ず出てほしい大会ですし、そこに出る出ないでは今後が違ってくるので、必ず次も勝ってほしいですね」と西川は笑顔で祝福した。
エースの南野拓実とセレッソ大阪の前線でコンビを組んでいた柿谷曜一朗(バーゼル)は報道陣から結果を知らされる前に、南野が2得点を決めたこともチェックしていた様子だ。
A代表も注目するU-19アジア選手権の準々決勝は17日にネピトーで行われ、そこでD組の2位に勝利すれば、来年ニュージーランドで開催されるU-20W杯に4大会ぶりの出場が決まる。筆者もブラジル戦の翌日からミャンマー入りする予定だが、是非とも勝利して世界を経験する権利を掴んでほしいものだ。