Yahoo!ニュース

アン・シネが韓国メディアに意味深発言!!「下半期に集中するのは…」宣言の真意とは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
今季のアン・シネ(写真提供=-KLPGA)

日本では週末、北海道で女子プロゴルフツアーの『ニッポンハムレディスクラシック』が行われアン・ソンジュが優勝したが、韓国では国境を越えた中国でKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアーの『アシアナ航空オープン』があった。

中国開催でアン・シネも出場!!

そもそもKLPGAと中国女子プロゴルフ協会は、06年のオリエントチャイナ・レディスオープンを皮切りに、錦湖(クムホ)タイヤ女子オープンなど数多くの大会を共同開催してきた。

KLPGA広報担当者によれば、「中国でビジネス展開する冠スポンサーの思惑と、多様なスポンサーを確保して安定的に運営していきたいと思うKLPGAの思惑が合致しているからこその中国開催」とのことだが、その中のひとつであった『錦湖タイヤ女子オープン』が今年から名称変更して行われたのが『アシアナ航空オープン』である。

優勝したのは、昨季KLPGAアワードで国内特別賞に輝き華やかなドレス姿も披露したキム・ジヒョン2

「2」とあるのは今季の『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』で話題となったイ・ジョンウン6同様に、同名の選手がいるためだが、このキム・ジヒョン2は今週末に行われる『サマンサタバサレディース』に招待出場が決まっているので、今からチェックしておくのも良いだろう。

また、この『アシアナ航空オープン』にはアン・シネも出場していた。

結果は34位タイ。優勝争いには絡めなかったが、今季5度目の韓国ツアーにして今季最高成績だ。前週に行われた『メッコル竜平(ヨンピョン)リゾートオープンwith SBS Golf』の63位から着実に調子を上げているようだ。

「下半期は韓国ツアーに集中」

そんな中でひとつの情報として紹介したいのは、アン・シネがこの『メッコル竜平(ヨンピョン)リゾートオープンwith SBS Golf』の大会中に韓国メディアに対して発した言葉である。

この大会、アン・シネは咽喉炎を患うなどコンディションを崩し、一時は棄権することも検討したという。

それでも体調不良を押して、なんと非常に珍しいマスクを着用して試合に臨んだのだが、大会中に行われた『SBS Golf』のインタビューで、「(今季の)下半期は韓国ツアーに集中する計画」と明かしているのだ。

(参考記事:【激レア】マスクで隠した笑顔、ミニスカ美ボディは隠せず?アン・シネの韓国ツアー写真を入手!!

露出やSNSについても発言

そもそもアン・シネは、昨季から日本ツアーに参戦。韓国ゴルフ界の“超絶セクシークイーン”は参戦前から日本で大きな関心を集め、ゴルフ・メディアのみならず一般紙やテレビ番組にも出演するなど旋風を巻き起こしてきた。

そのことについてアン・シネ自身も語っている。

「韓国では地上波テレビ番組にゴルフ選手が出演することはほとんどありませんが、日本でそういう機会をいただけてうれしかったです。光栄なことですよね」

また、今年5月には写真集も日本で発売し、現役女子プロゴルファーが水着姿を披露したこともあって話題を呼んだ。

(参考記事:【画像】アン・シネがゴルフウェアを脱いだ!! “水着”で証明したセクシークイーンのボリューム感

それどころか彼女が自身のインスタグラムなどにアップした写真が記事になったりと、日本でも何かと注目を集める存在になった。

「日本では私のSNSにも関心を寄せていただいていますが、私の性向やアティチュード(態度・心構え)、性格などが、日本の方々には新鮮に映るのかもしれませんね」

(参考記事:韓国ゴルフ界の超絶セクシークイーン、アン・シネのSNSがスゴい!!

そんな人気を集めているなかで、アン・シネが日本ではなく、韓国でのプレーに集中すると語った理由は何か。

前出の『SBS Golf』の記事は、「アン・シネは悩んでいる」として、こう綴っている。

“次世代セクシークイーン”も2部でプレー

「KLPGAツアー通算3勝を挙げているアン・シネ。直近の優勝は、2015年の『KLPGAチャンピオンシップ』だ。そのため、アン・シネに与えられるKLPGAツアーのシード権は2019年まで。アン・シネは今、悩んでいる」

つまり、来季以降のことを見据えたとき、当面は韓国ツアーに集中することも選択肢として必要ではないかとアン・シネは考えているのだろう。

その気持ちは理解できる。日本ツアーの昨季ファイナルQTでも結果を残せず、今季は主催者による推薦出場が中心となっている状態だけにプレー感覚を鈍らせたくないという思いもあるのだろう。

その感覚を鈍化させてKLPGAツアーでも結果を残せないとなれば本末転倒。

今季は「アン・シネを超える逸材」という声も出る“次世代セクシークイーン”ユ・ヒョンジュもシード権を失い2部ツアーでプレーしているが、アン・シネにとってそれは決して他人事のようには映らないのかもしれない。

ただ、KLPGAツアーに専念するということは、日本で彼女の姿が見れなくなることでもある。結果を残せていないだけに主催者推薦という限られた機会しか得られないのは仕方がないとしても、挑戦心まで失ってしまってはアン・シネの魅力も半減だ。

数少ないチャンスであっても果敢にトライして、グリーン上で会心の笑顔を見たい気もするし、アン・シネのマネージメントを担当する関係者によると、「後半戦もいくつかの大会から主催者推薦での出場を検討いただいています」という。彼女の日本挑戦をサポートしようとする動きは、今もなお健在なのだ。

いずれにしても、前出のインタビューでは「今の状況のままであれば、韓国ツアーに集中したいと考えています」と明かしているアン・シネ。

昨季から日本の女子ゴルフ界にフィーバーを巻き起こしているだけに、日本でその姿を見る機会が減ってしまうのであれば寂しさも感じるが、今後日本での活動にはどのような影響をもたらすことになるのだろうか。

「今季の私はちょっと出遅れてしまっていると思います。ただ、スロースターターだという気持ちで、これからシーズンが始まるつもりで頑張りたい。下半期は、また新らしいシーズンのスタートです。今からでも良い姿をたくさん残していきたい」

韓国メディアの取材に対して、こんな抱負を口にしたアン・シネ。下半期も “セクシークイーン”の活躍が見たいという日本のファンも多いと思うだけに、アン・シネの動向には今後も注目していきたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

慎武宏の最近の記事